子どもが性被害をうけたとき―お母さんと、支援者のための本―

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ノンフィクション

【初回公開:2014/01/14 (Tue) 09:27】

子どもが性被害をうけたとき―お母さんと、支援者のための本―
キャロライン M バイヤリー (著), 宮地 尚子監訳 (監修), 菊池 美名子 (翻訳), 湯川 やよい (翻訳)

単行本: 228ページ
出版社: 明石書店 (2010/9/28)
言語: 日本語
ISBN-10: 4750332682
ISBN-13: 978-4750332680
発売日: 2010/9/28
商品パッケージの寸法: 19 x 13 x 1.8 cm

内容紹介
自分の子どもが性虐待をうけた時、母親には対処の指針と支援が必要であるにもかかわらず、
そのための情報はあまりにも少ない。
本書はアメリカのロングセラーの邦訳版であり、
日本の読者に向けて日本の法律・制度面の解説が加えられている。
(Amazonより)

********************

詳細は控えるが、知人の姪が性被害にあったときいた。
今思いだすとわたしの育った場所では、年に数回同じ年頃の少女が
「ヘンシツシャに襲われた」というのを聞いていた。
中学校や高校のある中心部へ向かう道が東西南北どの方向も
人気のない田畑だったり、山中を1km以上通らなければならなかった。
街灯もろくになく、部活動も必須で夜遅く暗闇を自転車で帰るのは怖かった。
当時は送り迎えをする家庭も少なく、自分で帰宅するのは当たり前。
田舎ゆえに被害者も加害者もなんとなくこの人だろうなとわかるのは
子ども心に嫌な気分でした。
幸いにも私のみっつ下の学年くらいからは
学校も部活動で遅くなる場合は送り迎えを推奨するようになったと
聞いています。

タイトルが「性被害」とあるが、これはトラブルと仮定して読んでもいい本であります。
虐待だったり、病気だったり、いじめだったり。
大切なのは、まず落ち着くこと。
被害にあったひとの話を聞くこと。
しかるべき所へ訴えること。
そしてそれに関わってる時以外は普通でいること。
いつもと変わらない日常生活をいきること。
どのようなケースであれ、傷ついてる時ほどいつもの日常というものが
最大のいやしになるようである。


【2021/08/24 追記】

近年はコミックエッセイなどで
お母さん向けの性教育の本が多数あります。
そういった本でも「もし子どもが性的被害にあったら…」ということまで
つっこんで書かれているものはほぼありません。
「そういう想定するなんて!」と眉をひそめる方もいらっしゃると思いますが
そうなった後で読んでも「こうしてあげればよかった」となるだけなので
「一応読んでおくか」くらいの気持ちで読んでおくのをお薦めします。
また外国の方のケースなので、日本には該当しない(しにくい)場合もあります。
タイトルの副題に「お母さんと~」とありますが
もちろん、お父さんにも読んでいただきたい内容です。
大事なのは「子どもがこれからも前向きにいきていく」ことです。

※初回公開の内容がセンシティブなものだったので、一部を削除しています。

子どもが性被害をうけたとき―お母さんと、支援者のための本―

著者:キャロライン M バイヤリー
翻訳:菊池 美名子、湯川 やよい
監修:宮地 尚子
出版社:明石書店
発売日:2010/9/28


【本日のサムネイル】
子供を慰める母親のイラスト
泣いている娘を抱きしめて優しくなぐさめているお母さんのイラストです。

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