どんな内容なの
何も知らず刑務所の炊場（炊事工場）に飛び込んだ栄養士と、
料理初心者の男子受刑者たちの給食作り奮闘記！
――「クサいメシ」といわれているが本当にマズいの？
――刑務所のメシを作っているのは誰？
――どんなメニューが出るの？などなどなど。
知られざる刑務所の食事情がついにベールを脱ぐ！HonyaClub より
「クサいメシ」と言われる刑務所の給食。
実は作っているのは受刑者自身。
そんなことも知らずに、
日本一小さな男子刑務所で刑務所栄養士として働くことになった著者を待っていたのは、
調理経験ほぼゼロの受刑者たち。
ふかしたジャガイモを冷ますために水をかけたり、
冷凍コロッケが次々と爆発したり、
料理初心者たちが真剣に取り組むあまりに起こる珍事件の数々。
現役刑務所栄養士である著者と受刑者たちは、
数々の失敗にも負けず、
刑務所給食を、
少しでも健康的に、
少しでもおいしく、
少しでも簡単に、
少しでもワクワクできるものにしようと試行錯誤を重ねてきた。
さあ、目ざすのは「ムショラン、三ツ星獲得」だ！！
第１章 みりんもバナナの皮もアルミ包装もＮＧ！
冒頭は著者がどにようにこの刑務所で働くことになったのか、
受刑者はどのような流れで刑務所に来るのかが書かれています。
またシャバでは当たり前のあんなもの、こんなものが
刑務所の調理ではNGというものが書かれています。
理由を知ればなるほどなのですが…
第２章 「みょうがはどこまでむくんですか？」
何故それを？？な調理法や
八宝菜では当たり前のアレがないなど
刑務所ならではのあれこれや
調理をしたことがないからこその純粋な失敗などが書かれています。
第３章 全国刑務所人気ナンバーワン！「どんぶりぜんざい」
刑務所内で人気が多かったメニューのエピソード集です。
ぜんざい、いかフライレモン風味、ピーナツ煮、日替わりドーナツなど
どんな味がするんだろう…食べてみたいものばかり！
第４章 「愛情の安売りはよくないですよ」とたしなめられて
調理場でともに働いた仲間（とはいえ受刑者ですが）とのエピソード集です。
どの人も人間味があって笑ってしまうエピソードばかりです。
読んでみて
刑務所の栄養士さんのお仕事本です。
刑務所内の食事は受刑者が作る、ということは知っていましたが
なるほどこんな仕組みだったのか！と
うなってしまう内容です。
刑務所内は一般的に「ものをつくる」など
技術的な仕事をすると思っていましたが
刑務所内のことはすべて受刑者が行うのですね。
予算内に少しでも多く、かつ平等にごはんを作る。
なんて難しいことでしょう。
「食いものの恨みはおそろしい」
というように、ちょっとした差が喧嘩のもとになるそうで
そういったことがないように
受刑者、刑務官、そして著者である栄養士さんが奮闘していることは
もっと知られていいと思います。
全く知らないお仕事内容だったので楽しく読めました。
受刑者として実体験は、したくないですが。
なんと気になる料理のレシピも掲載されていますよ!
★刑務所についての本はこちらもお薦めですよ★
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【本日のサムネイル】
大きな鍋で料理をする人のイラスト
食品加工の工場や学校給食の調理場で働く調理員が、
大きな鍋で料理をしているイラストです。
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