はてさて、明日はどんなお客さまが、銭天堂にやってきますかねえ
ここ数年人気がある児童書ということで読んでみました。
商店街の、お店とお店のあいだ
細めのわき道の奥にある駄菓子屋。
何度も通ってる商店街の、でもはじめてみる駄菓子屋。
その前に行くと色とりどりのお菓子。
けれどもふつうのお店ではみかけないお菓子。
「猫目アメ」
「骨まで愛して・骨形カルシウムラムネ」
「妖怪ガムガム」…
ふしぎな、気になるものが沢山なのに
それなのに店主である紅子さんが薦めてくれた「それ」がどうしても欲しい…
買って帰って、そして…
この駄菓子屋の商品の気になること!
子どもでなくともワクワクします。
そして各話の主人公が買ったお菓子による出来事、ハプニングもなんて魅力的!
泳げるようになりたい
「恐いモンスターをうみだしたい」
「とにかく涼しくなりたい」
「いつも美味しい鯛焼きが食べたい」
「人気者でいたい」
「お母さんと弟とお腹いっぱいでいたい」…
「なにがおのぞみでござんす?どんな悩みを解決したいとおのぞみで?」
紅子さんが薦めてくれたお菓子は子どもたちのささやかな悩みを解決してくれます。
でもね。
そう簡単に叶うわけではないんです。
どの商品にも必ずあるんです。
注意事項。
「グミを食べ終わったらかならず塩水をスプーン一杯飲んでください。」
「最初に猛獣使いのビスケットを食べてください。」
「これはひとつにつき一人の主しか所有できません。
誰かに味見させたり、わけてあげたりするのは厳禁です。」
それら注意事項は、さまざまなトラブルがおきてはじめて読まれることになります。
それからどうなるでしょうか…
ほんの少しこわい、でも抜群におもしろい!
一度しかめぐり会うことの出来ない銭天堂に出会ってしまったら
紅子さんはあなたに何を薦めてくれると思いますか?
そして紅子さんが最後に言っていた「幸運の招き猫」「不幸虫」とは
いったいなんなんでしょうか?
それは二巻以降のおたのしみ、ということで。
【目次】
1.型ぬき人魚グミ
2.猛獣ビスケット
3. ホーンデッドアイス
4.釣り鯛焼き
5.カリスマボンボン
6.クッキングツリー
【あらすじ】
駄菓子屋があった。
路地の壁にはりつくような形の店で、まるで商店街から身をかくしているようだ。
だが、店先には、色とりどりの菓子がならんでいるのが見える。
真由美は首をかしげた。
あんなところに、駄菓子屋さんなんてあったっけ?
この道は、もう何百回と通っているけど、あんな店、見たことない…。
その駄菓子屋は幸せと不幸のわかれ道。
【本日のサムネイル】
駄菓子屋のイラスト
駄菓子を売っている古い駄菓子屋さんの建物のイラストです。
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