人はうつ状態やうつ病の「病気のひと」と
普通の時の思考がすでに「うつ状態と同じひと」がいるそうです。
ちゃんと調べてないので、本当かどうかわかりませんが
自分はどっちなんだろうと時折思います。
この本はAmazonで無料で読むことが出来ます。
うつぎうみのうつねこのおはなしです。
正直絵はきれいでもないし
文字も読みにくいですが、
それがやけにリアルです。
短いおはなしなのでサクッと読めますが
サクッとという内容ではありません。
どんな内容なの?
うつ状態のうつねこが不調で寝ていますが
どんどんよくない思考になって
オーバードーズして、というものです。
パリナイしてます。
パリナイ危険なので絶対やめましょう!
このあとのセリフの、
「このまま5年くらいねむりたいよ…」
たぶんうつでもやもやしてる時の思考は
他人が見たらものすごく些細だったり
ちょっとのことで改善できたりすることなんですが
それがすごく遠くて
とにかく疲れ果ててなんにもできないんです。
さらにその後出会う、顔が見えないねことの対話は
うつねこが普段思ってるけれど気づけなかったことなのかも
知れないなと思いました。
最期に
「花…また今度さくといいな」
がうつねこの本来のやさしい性格なのでしょう。
読んでみて
うつの体験記はいろいろありますが
こんなにリアルに書いてあるのはあまりないような気がします。
生々しいですが、うつねこというキャラクターを使うことで
マイルドになっているので読みやすいです。
またげんきねこの存在がほっとしました。
一人じゃなく、心配してくれる友人がいること。
わざわざ家にまで来てくれること。
読んでいて「こんなしてくれる友達いねーよ」と
やさぐれる気持ちにならないとは言い切れないですが
(一瞬自分も思ったくらいなので)
でも自分が気づいていないだけかもしれません。
大なり小なり
みんなそれぞれバケツは壊れやすくて
お互いそのバケツが壊れないように
いたわれればいいなと思いました。
【本日のサムネイル】
ポリバケツのイラスト(閉・開)
ゴミ箱などとして使われる、
青くて大きなプラスチック製のバケツが閉じた状態と開いた状態のイラストです。
コメント
げんきねこは多分想像上の存在というか、躁状態の自分の人格がモデルだと思います。別作品でうつねこからの手紙というのがありましたが、「げんきねこにメインの銀行を任せてるけど、あるだけお金使っちゃう」ということを書いてましたし…
匿名さん
コメントありがとうございます。
じょじむらさんのうつねこシリーズは
現在Amazonに
・おれの心はこわれたバケツ
・きみがさびしい時に見る本
・きみが元気のない時に見る本
この三作品があります。
「きみがさびしい時に見る本」の中で
「げんきねこ」っていう知り合いがいるんだけど~
というくだりがあったので
友達という認識でした。
うつねこからの手紙は読んだことがないので
ちょっと探してみますね。