今回紹介する本は
西山ももこさんの
「インティマシー・コーディネーター–正義の味方じゃないけれど」
です。
どんな内容なの?

俳優がより演じやすく。監督がより演出しやすく。
Amazonより
日本では数人しか従事していないインティマシー・コーディネーター。
出演する側と制作する側のあいだに入り、
おもに映画やドラマの性的シーンの内容について調整する。
その仕事の詳細とは。
そして、どんな人がいかなる思いで取り組んでいるのか。
そもそもインティマシー・コーディネーターって?

インティマシー・コーディネーター(Intimacy Coordinator)は、
映画・テレビや舞台など視覚芸術の制作に関わる職種のひとつ。
俳優らの身体的接触やヌードなどが登場するシーンにおいて、
演者の尊厳や心身の安全を守りながら、
演者側と演出側の意向を調整して
シーンの真実性や正確性を担保する職種と一般に定義されている。英語の「インティマシー」は本来の「親密さ」のほかに
Wikipediaより
個人の性的な領域・行為という語義があり、
それを撮影現場で調整・調停する役割を担うものとしてこの職名がある。
米・英の映画やドラマの撮影現場を中心にはじまり、
日本では2020年頃から導入が開始されたが、
まだ職種が誕生して日が浅いため、
どのような仕事が職権に含まれるのかなど、模索が続いている。
Ⅰ 紆余曲折

インティマシー・コーディネーターの仕事につく前の
著者の半生が書かれています。
留学→ロケコーディネーター→フリーランスとなり
インティマシ―コーディネーターになったようです。
Ⅱ インティマシー・コーディネーターの仕事とは

心構え、仕事の流れ、
この仕事で大切にしてること、注意点などが書かれています。
Ⅲ 広がる問題意識と将来への展望

この仕事についたからこそ気づいたこと
それらをどうやって広めていくか、
現場に立っているからこその今後についてが書かれています。
読んでみて

ドラマや映画のラブシーンなどで、
俳優が心身ともに守られ、
安心して演技に集中できる環境を整える
「インティマシー・コーディネーター」。
日本ではまだ数少ないこの専門職として活躍する、
西山ももこさんの半自伝的な一冊です。
インティマシー・コーディネーターの主な役割は、
セクシーなシーンを演じる俳優と制作スタッフの間に立ち、
撮影の手順や露出の範囲などを細かく調整すること。
しかし、本書を読むと、西山さんの仕事はそれだけにとどまりません。
著者は、海外ロケを支える「ロケコーディネーター」としても活動しており、
本書ではそのハードな舞台裏も詳しく描かれています。
例えば「アフリカでこんな撮影をしたい」という依頼があれば、
膨大な提出書類を揃えて許可を取り、
現地調査を行い、さらにはロケにも同行する……。
想像以上にタフさが求められる仕事です。
インティマシー・コーディネーターの仕事においても、
特に重要なのは「事前のヒアリング」なのだそうです。
撮影当日に俳優が「こんなはずじゃなかった」と戸惑わないよう、
あらかじめ監督の意図を丁寧に聞き出し、
必要があれば「こういう見せ方はどうか」と代案を出す。
そして現場では、該当シーンが終われば速やかに立ち去る。
調整役としてのプロ意識と、制作現場への深い敬意。
どちらの仕事も、作品を陰でそっと支える「縁の下の力持ち」そのものです。
私たちが普段楽しんでいるドラマや映画の裏側に、
これほどまでに現場を想い、支えている人たちがいる。
その存在を知るだけで、作品の見え方が少し変わってくるかもしれません。
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