【三笠市】旧幌内炭鉱変電所の一般公開にいってみたよ

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みてきた

施設の一般公開日が決まっていますので、訪問時はご注意ください!

北海道三笠市にあります「旧幌内炭鉱変電所」の一般公開
お盆の時期にあると知ったので行ってみました。

場所は 北海道三笠市幌内本沢町。
グーグルマップのナビで向かいました。
また途中から砂利道、
目的地付近は携帯電話の電波が届かないのでご注意くださいね。

旧幌内炭鉱変電所ってなあに?

幌内炭鉱(ほろないたんこう)とは、
北海道三笠市(開山当時は幌内村)に
1879年(明治12年)から1989年(平成元年)まで存在した炭鉱。
北海道初の近代炭鉱。


この旧幌内炭鉱変電所は大正8(1919)年頃に建設されたとされています。
この施設で、20km離れた南側の夕張の発電所から送られてくる高圧の電気を、
炭鉱内の機械に使用できるような電圧に落としていました。
変電所が設置されたことで、電気で動く大型機械が登場し、
石炭を採掘する効率が向上しました。

三笠ジオパーク・幌内エリア〜石炭を輸送した産業鉄道とその歴史より

なるほど。
炭鉱の機械化にあわせて作られた変電所なのですね!

いってみたよ

レンガがふんだんに使われたモダンな外観です!

と、その前にこんな看板がありました。
ここは三笠ジオパークの「旧幌内炭鉱施設」になるようです。

ジオパークとは、
「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、
「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を丸ごと楽しむことができる場所をいいます。
日本でジオパークとして認定されている地域は2013年12月の段階で33ヶ所ありますが、
「ジオパーク」といえるようになるためには、
日本ジオパークネットワークという組織に加盟する必要があります。
そして、その組織に加盟するためには、
日本ジオパーク委員会の審査に合格しなければなりません。

三笠ジオパーク・ジオパークって何?より

「旧幌内炭鉱施設」 の付近には
「旧幌内炭鉱変電所」と
「幌内神社本殿跡」の看板もありました。

「 幌内神社本殿跡」 は実は「 旧幌内炭鉱施設」 の横にありました。
知らないまま訪れたのでなんだかうれしいです!

はいってみよう!

一階は変電所内で使われたこまごましたものが展示されていました。
施設の管理をしている「みかさ炭鉱(ヤマ)の記憶再生塾」の方が丁寧に
炭鉱についての質問・疑問に快く答えてくれました。

二階もあがれるって!

階段はすこし斜めになっている場所もありましたので
気をつけて登りおりをしてくださいね。

窓から外にある変電の機械がみえました。
二階に設置されている、この機械たちが稼働すると暑くなるのでしょうか?
天井に扇風機らしきものも設置されていました。

外にでてみたよ

二階からみてはいましたが
近くでみてもすごくおおきいです!
雪が積もる土地で長い間きれいに現存してるのがすごいですよね!

幌内神社本殿跡 にもいってみたよ

旧幌内炭鉱変電所 の横にある小道をのぼっていくと
石でできた階段があり
そこをのぼりきるとありました。
「本殿跡」なので建物はなく、
片付けの途中、といったところでしょうか
かつての建物の屋根や周囲の木々を管理伐採されたものがありました。

幌内神社は炭鉱閉山後氏子が激減し、宮司も峯延神社(美唄市)に転出。
無人社となった。神霊も峯延神社に遷され、祭祀も同社で挙行されることになった。
祭器類は峯延神社内の祭器庫に移されたほか、
榎本武揚筆の社号額(1882年5月奉納、三笠市指定文化財)は
三笠市立博物館の所蔵となった。


その後は峯延神社宮司の兼務社として境内・建物は管理されたが、
廃墟化は避けられず、灯籠・手水舎は倒壊。拝殿の老朽化も著しく進行し、
2006年には境内の清掃を行っていた「みかさ炭鉱の記憶再生塾」や
地元住民などが拝殿屋根を修理したものの、2008年3月、雪害により拝殿が全壊。
鳥居と狛犬を残して往時の建物はすべて失われた。
2010年9月、拝殿跡に「幌内神社の碑」が建てられた。


拝殿跡の基礎部分は保存されている。
峯延神社に合祀はされておらず、
神社としては名目上存続しているが、
倒壊した建物の残骸が残るなど事実上神社の跡地となっている。

幌内炭鉱 Wikipediaより

実は「旧幌内炭鉱変電所」 の二階に
神社に奉納されていたと思われる馬の絵画や
神社の名前の看板?などが保存されていました。
「なぜここにあるのかな?」と思いましたが納得です。
かつて賑わっていた神社が跡地になってるのはさみしいですね。

いってみておもったこと

北海道にはかつて炭鉱がたくさんあったそうです。
今は釧路コールマインのみが稼働しており、
他の炭鉱は道内だけでなく、国内の炭鉱は閉鎖されています。
露天掘りの炭鉱はまだあるようです

三笠市の幌内炭鉱について、今回帰宅後にさらっと調べたら
過去には炭坑内でのガス事故があったそうです。
以前赤平炭鉱に見学に行った際、元炭鉱マンのボランティアガイドの方々に
炭坑内の事故の恐ろしさとその体験を教えていただきました。
国のエネルギー政策で炭鉱から石油、原子力に変わって
それに伴い、いままでの仕事、施設、街が消えてゆくのは
そこに携わった方々のふるさとも消えるということなのだと思いました。


今回の 「旧幌内炭鉱変電所 」は大正8年(1919年)ころ作られたそうです。
100年以上経過した建物が
積雪の多い北海道で現存しているのは
それらを守ろうとしている方々の努力の証と思います。

今年(2021年)の公開日は上記の通りになっています。
基本的に公開日以外は変電所内の見学はできませんので
ご注意くださいね。

余談。野生の動物について。

ちなみに
神社跡の石階段にキタキツネがいました。
まだ小さなこどもらしき個体で、ひとなくっこく
この後、駐車場付近に移動していました。
私たちが車に戻ると待ち構えていたように近づいてきました。
かわいいです。
この時かばんの中にお菓子もありました。
だからといって軽々におかしを与えた人が沢山いたことが
このキツネの行動になっています。
このキツネにいいことではありません。
冬場あまり人がこなくなった時、どうするのでしょうか?
少しかなしい気持ちになって帰ってきました。
野生動物に安易にえさを与えるのは個人的に反対です。


北海道炭鉱遺産

炭鉱についてよく知らないので、こういう写真集からはじめたいです。


【本日のサムネイル】
石炭を掘る人のイラスト
つるはしを使って石炭を掘り出している(採掘している)、炭鉱で働く炭鉱夫のイラストです。


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