今はもう絶滅してしまった10種類のどうぶつについて描かれた絵本です。
絶滅とは?
絶滅(ぜつめつ)とは、
Wikipediaより
一つの生物種の全ての個体が死ぬことによって、その種が絶えること。
種全体に対してではなく個体群に対して用いることもある。
絶滅危惧種と混同しやすいですが
今回は絶滅動物、「その種が途絶えているどうぶつ」です。
とりあげられてる動物は?
ドードー
絶滅原因)住処が畑になった、見世物として捕獲、お金持ちにあげる用など
ジャイアントモア
絶滅原因)飛ばないので捕獲しやすい、卵もおおきい
他の飛ばない鳥たちはほとんど絶滅危惧種となっています。
オオウミガラス
絶滅原因)ひとなつっこい、貴重価値でコレクターに狙われた
シマワラビー
絶滅原因)縞模様の毛皮がほしい、
有袋類は珍しいので捕獲などで絶滅しているものや絶滅危惧種が多い。
クアッガ
絶滅原因)肉がおいしかった、毛皮が珍しかった(上半身はシマ、下半身はロバ)
ケナガマンモス
絶滅原因)いろいろな説がある
リョコウバト
絶滅原因)「絶滅するわけがない」くらい沢山いたので乱獲された
ステラーカイギュウ
絶滅原因)発見から27年後絶滅。のんびりな性格で肉も皮も使えた。
同じ時期に発見されたジュゴンやマナティは絶滅危惧種となっています。
スチーブンイワサザイ
絶滅原因)飛べないことで持ち込まれた一匹の飼い猫により絶滅
ニホンオオカミ
絶滅原因)伝染病や人為的な駆除など
読んでみて
面白いのは、
イラストがデフォルメとリアルな3Dの二種類描かれていることです。
どの種もその地域独特の生態系のなかで繁殖していて
人間がそこにやってきたことによって
人間が持ち込んだ他のどうぶつによって絶滅しています。
そこでその種は天敵がいなかったのでのんびり生活していたので
急に人間や他の動物がやってきて、なすすべもなかったのでしょう。
その姿が独特で、食用だけでなく観賞用としても捕獲されていきました。
人間の欲深さがうかがえます。
巻末に「もうひとつのはなし」として
いまは絶滅してしまった種の象徴だったり、似た特徴を持つ仲間も記載されています。
なぜ絶滅してしまったのか
種によっては、なぜ絶滅するわけがないと思われていたのか。
原因がわかれば仲間や、似た特徴の種も「現在減っている理由がわかるかもしれません」
なぜ外来種がよくないのかもかいてあり
絶滅種と絶滅危惧種の入門書としてよいほんだと思います。
著者:富田朋子
監修:今泉忠明
イラスト・3D :宮川アジュ
出版社:ひさかたチャイルド
発売日:2009/9/1
【本日のサムネイル】
ドードー鳥のイラスト(絶滅動物)
ふわふわの毛が可愛い、絶滅してしまった鳥、
ドードーのイラストです。
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