【漫画にかける青春劇】姫と騎士たち

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個人的にいま熱い漫画家、それが山本白湯さんです。
正直絵がきれいとかいうと、そうでもない。
80年代っぽい絵柄とは思いますが、
近年ファッションなどサブカルチャーは80~90年代っぽいのが流行ってるので
そういう意味でも今の人なのかなと思います。

内容は大学の漫画サークルの人々の話です。
谷崎智絵(通称姫) は唯一の女性メンバーでしたが
ある日、塩之崎紗夜華(塩さん)がサークルに入部してくるシーンからはじまります。
学生サークルの話のほとんどが、メンバー間の恋愛でもめるというものですが
それはこの話にはありません。
(個々にお付き合いする方々は現れますが同じサークル内メンバーではありません)
オタク特有の服装に自信がなかったり、人付き合いとか、
自分が変わったことへの自覚と自信によるさらなる変化など
この年齢にはあるある、でも従来の漫画にはあまり描かれていなかった描写に
なるほど!が多かったです。
挫折やコンプレックスがある普通の人たちが
些細なことをきっかけに自分を変えて、なりたい自分になっていきます。
変わってゆく人を疎ましく思う人もまた変わってゆく。
18~22歳という年代は、変化を自ら受け入れやすい年代なのかもしれません。
たった一人の女の子がサークルに入部したことで物語は動いて
終盤にその塩さんにも動きがあります。
オタク、といいますか
オリジナルで漫画や小説など創作活動をしたことがある人ならば
この物語はグッとくるでしょう。
誰かがかいた、作ったものが悔しい、まぶしい、
追い付くことが出来ないと知った時の絶望、なのに、おもしろい。
そんな人と一緒にいたからこそできたもの
そういうものがつまっています。

姫と騎士たち【電子特典付き】 (コミックエッセイ)

著者:山本白湯
出版社:KADOKAWA
発売日:2020/12/23


【本日のサムネイル】
王女様・お姫様のイラスト
ピンク色の服を着た、かわいい王女(姫)のイラストです。


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