【死よりこわいかもしれないこと】6

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文芸

どんな内容なの?

――「だってもう、怖くてさ、地獄に落ちるのが」
新進気鋭のホラー作家・梨が描く、地獄絵図。
この本を読み終えても、恐怖は終わらない。

とあるデパートの「屋上遊園地」。
峠道に存在した石塔。
23分45秒の動画記録。
種苗育成のためのガイドライン。
幽霊の死体。
エレベーターに響く声。

まるで、覗き絡繰のように次々と雪崩れ込む6つの話は、
人間が最も根源的に恐れる「死への恐怖」を呼び起こす。

Amazonより

ROOFy

ひと昔前なら必ずデパートにはあった屋上遊園地
その遊園地で奇妙な体験をした。
これが実体験とするならば。

FIVE by five

とある峠付近での怪談話
山道で石塔を見かけた。
それには「アンテナ」が設置されていた。
ひと昔前のラジカセについていたような伸ばすと長くなる棒のアレが。

FOURierists

時間と、状況が書かれている。
深夜遅くに車の中から撮影されているようだ。
車内には男がふたり。
後部座席の男はラジオのスイッチをいれる。
そこからきこえたものとは

THREE times three

「種苗生産のためのガイドライン」
この言葉からはじまる本文は、何かのマニュアルのようだ。
だが、

TWOnk

幽霊譚
これから住宅を業者に引き渡すまえに語られた昔話。
はじまりは曾祖母の
そこにいるはずのないものをみた、という話からでした。

ONE

深夜残業から帰宅し、マンションのエレベーターで
ふと失踪した同僚を思い出した。
同僚はエレベーターを使わなくなっていた。
「だってもう、怖くてさ、地獄に落ちるのが」
それはどういう意味だったのだろうか。

読んでみて

いま話題の作家の一人である著者の短編集です。
タイトルの「6」のとおり、6つの話が収録されています。
どれも長くはないのに、さらっと読めるのに
ページをめくる手を止めその言葉の意味を考えた時に
恐くなる
そんな話ばかりです。

個人的に一番ぞわっとしたのは
「THREE times three」
これ、どうみても新興宗教の勧誘マニュアルを呈してるのです。
勧誘の心得やコツからはじまって、セミナーでの活動、
施設での修行法…
修行最終日にはまさかの展開で
最初は「どういうこと!?」と読み返してしまいました。


6

著者:梨
出版社:玄光社
発売日:2023/6/23


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