どんな内容なの
作家としめきり、悶絶と歓喜の94篇!
かんにんしてくれ給へ、どうしても書けないんだ…。
HonyaClub より
夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで
90人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。
泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント。
1 書けぬ、どうしても書けぬ
48人の作家、漫画家の「締め切り」に対するあれこれが書いてあります。
(作品からの抜粋もあります)
田山花袋、夏目漱石、島崎藤村など名だたる文豪から
西加奈子、吉本ばなななど近代の作家まで
とにかく作家というものは「締め切り」に追われています。
2 敵か、味方か、編集者
17人の作家が「編集者」について書いています。
この編集者が締め切りを設定してる以上
締め切りとセットと成っている編集者。
彼ら彼女らは編集者をどう思っているのでしょうか
3 〆切りなんかこわくない
8人の作家が「〆切りなんかこわくない」
そうおっしゃっていますが
実際はそう簡単な話ではないようですよ
4 〆切の効能・効果
5人の作家が「〆切の効能・効果について」書かれています。
効果は…無事本が完成、でしょうが
さて効能とはいかに?
5 人生とは、〆切である
12人の作家が「人生と〆切」について書かれています。
ちょっと大げさに聞こえますが、作家もまた〆切から逃れられないもの。
それを人生といってもよいのかもしれません。
読んでみて
94人もの作家、漫画家の作品から
「〆切」をテーマに書かれている部分を抜粋した
クリエイターの苦悩が詰まった一冊です。
誰しもが締め切りに追われたことがあるかと思います。
夏休みの宿題や課題、受験の申し込み、レポート
仕事、勉強以外でも生活のあれこれが締め切りを設定されています。
普通の仕事ならば多少締め切りを過ぎても何とかなりますが、
作家というものはとにかくその締め切りを間に合わせていただけなければ
印刷機が動きません。
印刷機が動かなければ、本にはなりません。
ですから編集はありとあらゆる方法や言葉で、作家からその原稿をいただかなければなりません。
ですが作家というものはそんなもの守れるならとっくに守っているわけです。
書けないから困っている。
その言い訳や書けるようになるまで何をしているのか
実に多種多様な締め切りとの格闘を繰り広げているのです。
ひどい場合は原稿料を前借りまでしてしまう猛者まで!
自由奔放だったり胃が痛かったりと作家独自の悩みと向き合っているのがこの本です。
編者:左右社編集部
出版社:左右社
発売日:2016年8月30日
【本日のサムネイル】
締め切りに追われる人のイラスト(男性)
必死に走る男性とそれを追いかける笑顔の締切(しめ切り)のキャラクターのイラストです。
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