【子どもの貧困問題】体験格差

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ノンフィクション

どんな内容なの?

子どもたちから何が奪われているのか?
これまで見過ごされてきた日本社会の課題。
日本初の全国調査が明かす「体験ゼロ」の衝撃!

私たちが暮らす日本社会には、様々なスポーツや文化的な活動、休日の旅行や楽しいアクティビティなど、子どもの成長に大きな影響を与え得る多種多様な「体験」を、「したいと思えば自由にできる(させてもらえる)子どもたち」と、「したいと思ってもできない(させてもらえない)子どもたち」がいる。そこには明らかに大きな「格差」がある。
その格差は、直接的には「生まれ」に、特に親の経済的な状況に関係している。年齢を重ねるにつれ、大人に近づくにつれ、低所得家庭の子どもたちは、してみたいと思ったこと、やってみたいと思ったことを、そのまままっすぐには言えなくなっていく。
私たちは、数多くの子どもたちが直面してきたこうした「体験」の格差について、どれほど真剣に考えてきただろうか。「サッカーがしたいです」と声をしぼり出す子どもたちの姿を、どれくらい想像し、理解し、対策を考え、実行してきただろうか。」――「はじめに」より

HonyaClub より

第1部 体験格差の実態

「お金」と体験格差
「放課後」の体験格差
「休日」の体験格差
「地域」と体験格差
「親」の体験格差
体験格差の「現在地」から

「体験」がなぜ子どもに必要なのか、
その前提をかため、体験の重要性や
実際子育てをしている保護者のインタビューも書かれている。

第2部 それぞれの体験格差

ひとり親家庭の子ども
私が子どもだった頃
マイノリティの子ども
体験の少ない子ども時代の意味

ひとり親、親が子どもだった頃の体験、外国人の親など
さまざまなケースから体験格差について事例をみていく。

第3部 体験格差に抗う

社会で体験を支える
誰が体験を担うのか

すべての子どもたちに体験を届けるにはどうしたらいいかを考える。

読んでみて

全国2000人以上の小学生の子どもをもつ保護者を対象に実施した調査をまとめたのが本書です。
親の年収がどのように子どもの体験に差を生じさせるのか
放課後や休日の過ごし方や、親が子どもだった時の体験も書かれている。
子どもが体験できないことは重要な貧困問題ととらえている。

2024年現在は物価高騰し、しかし賃金はそれに追いついていない状況となっている。
出生率も過去最低となっており、抜本的な解決がないまま。
そんな状態の日本でここまではっきりと
子どもの体験に差が出てることについて明記された本が発売されたというのは
今まで以上に貧富の差が広がっていることでもあると感じた。

比較的お金がかかる体験とは思いわれていない地元のおまつりや、
放課後のスポーツクラブに参加できない理由は何か
地方と都会ではどのような体験差があるのか
また親の体験がどのように子に影響を与えるのか
本書をもとに、
どうすれば子どもがさまざまな体験ができるようになるかの
足がかりに繋がればと思う。


体験格差

著者:今井悠介
出版社:講談社
発売日:2024/4/18


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