ウクライナ全土の文化や食べ物など紹介している
まさに「ファンブック」です。
どんな内容なの?
【あらすじ】
HonyaClub より
一人あたりGDPがブータンやイラク、フィリピンよりも低い一方、
外国人旅行客数はチェコやベルギーを超えて世界26位の人気渡航先に!
カラフルに塗り替えられたソ連式アパートの壁画や
SNSで話題になった「愛のトンネル」、
宮崎駿監督『ナウシカ』と繋がりのある腐海、
そして一面のひまわり畑など想像以上に明るく、
綺羅びやかな国ウクライナ。
かねてから「欧州のパンかご」と呼ばれ、
ボルシチ発祥の地であり、
ウクライナ産ラーメンが登場するほど美酒美肴なグルメ大国。
子音・母音の連続を避ける音重視の響きが美しい言語。
バンドゥーラやトレンビータで知られ、
記録民謡数世界最大級の音楽大国。
PayPalやWhatsAppの創始者を輩出するIT立国で、
世界最大の輸送機ムリーヤを製造したアントノウ社の拠点。
「自由の人」と呼ばれたコサックの末裔達はマイダン革命を成し遂げ、
新大統領ゼレンシキーを選出後、いよいよ成長軌道に乗った!
直行便がないのが最大の欠点の、VISAなしで行ける格安天国!
※この本は各項目が細かいうえに、章分けがされていないので
以下管理人がざっくりまとめています。
基本情報・全土地図など
- 基本情報/旅行情報
- ウクライナ地図
- ウクライナへ行くには
- ビザ・宿泊施設の探し方
- 空港からキーウ市中心部への移動
- 市内の移動
- 都市間の移動手段
国の正式名称、面積、人口、国旗など基本情報から
実際にウクライナに行くにはどうしたらいいのかなど
びっしり書かれています。
ポイントは「都市間の移動手段」
電車やバス、飛行機、
マルシュルートゥカという乗り合いバスまで
各交通手段の特徴や利用の方法が書いてあります。
特色豊かな各地域
- キーウ
- リヴィウ
- オデーサ
- ハルキウ
- チェルニウツィー
- チェルニヒウ
- ルーツクィ
- リウネ州・愛のトンネル
- ドニプロ
- ザポリッジャ
- マリウポリ
- ヘルソン州
- 腐海・アラバト砂州・ピンクの湖
- チョルノービリ(チェルノブイリ)
ウクライナを代表する各地域の特色や
観光や産業について書かれています。
「コサックダンス」という踊りがありますが
この「コサック」というのは実は
ウクライナと南ロシアなどに存在した軍事的共同体、またはその共同体の一員である。
そのコサックたちの拠点が「ザポリッジャ」
ザポリッジャでは復元されたコサックの拠点が観光地になっています。
コサックが共同体名とはじめて知りました。
ライフスタイル・グルメ
- 村の生活
- ウクライナ料理
- オデーサ料理
- クリミア・タタール料理
- ボルシチ
- ウクライナビール
- お土産
各地域の自慢の料理について書かれています。
ウクライナは農業大国といわれているだけあって
取り上げられている料理はどれも美味しそうです。
よく間違えられる「ボルシチ」はウクライナ料理なのですが
赤くない、緑のボルシチもあるのです!
いちど食べてみたいです
音楽・伝統工芸・芸術・言語・スポーツ
- ウクライナ民謡
- 現代音楽
- ヴィシヴァンカ(刺繡の入った伝統服)
- ピサンカ(イースターエッグ)
- インタビュー/現代芸術イゾリャーツィヤ
- インタビュー/クリミア・タタール文化 クリミアの家
- ウクライナ語
- 観光会話帖
- ウクライナ語とロシア語
- 各種目で活躍するスポーツ選手
ウクライナのアーティストが8組取り上げられていました。
きっと気に入るアーティストがいると思いますよ!
ヴィシヴァンカもかわいらしい刺繍がされた伝統服で
着てみたいです。
本書で紹介されている「マッドヘッズ XL」はウクライナ出身のスカバンドです。
ウクライナ人・民族について
- ウクライナ人とは誰か
- 民族マイノリティー
- クリミア・タタール語
- タタールと呼ばれる人々
ここでは「ウクライナ人とは誰か」をはじめ
民族問題について書かれています。
宗教・歴史
- 宗教
- ウクライナ正教会の独立
- ウクライナ史
- コサック時代
- ウクライナの民族意識
- ウクライナ化とスターリンによる大粛清
- ロクソナーラ
- ウクライナ史とロシア史
- クリミア史
前項の宗教とおなじくらいデリケートな
歴史問題について書かれています。
政治・経済
- 政治
- 経済
- アンノトウ社
- IT大国
- 模型
- 日宇関係
政治と政治に対する考え方や
ウクライナ経済を支えている産業について書かれています。
読んでみて
前半部分の文化やグルメまではガイドブックの様相でしたが
後半の宗教、歴史、経済となると
ぐっと深い部分まで書かれています。
読んだら絶対ウクライナが好きになってしまいます!
ウクライナがどのように成り立って今があるのか
翻弄されても人々は守り抜いて住み続けていました。
2022年2月24日からロシアの軍事介入がいまだ続いています。
この本が出版されたのは2020年です。
素晴らしい豊かな国がはやく元通りに復興する日を願ってやみません。
著者:平野高志
出版社: パブリブ
発売日:2020/2/10
【本日のサムネイル】
ヨーロッパの国旗のイラスト(ウクライナ)
ヨーロッパにある
たくさんの国々の国旗をデフォルメしたイラストです
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