今回紹介する本は
井口耕二さんの
「スティーブ・ジョブズ」翻訳者の仕事部屋 フリーランスが訳し、働き、食うための実務的アイデア 」
です。
どんな内容なの?

フリーランス翻訳者が食べていくための「ビジネス書」として、
出版翻訳者の仕事を知る「業界お仕事エッセイ」として、
英日翻訳のコツを知る「語学ガイド」として、
育児のために男性がフリーになるという「発想転換のすすめ」として、
楽しみどころ満載。●世界同時発売、ベストセラー翻訳出版の舞台裏とは?
『スティーブ・ジョブズ』『イーロン・マスク』など、
話題作を手掛ける人気のビジネス書翻訳者の仕事術を、
あますところなく大公開。
2011年、世界で話題をさらったベストセラー『スティーブ・ジョブズ』。
刊行までわずか4ヵ月、
「世界同時発売を死守せよ!」という出版社からの無理ゲ―を、
翻訳者はいかにしてクリアしたのか?
ベストセラーの翻訳出版の舞台裏を通して、
フリーランス翻訳者の仕事部屋が見えてくる。
訳して、働いて、食っていくためのヒントが明かされる。●フィギュアスケート全日本選手→一流企業で激務→育児のためにフリーランス翻訳者。
Amazonより
異色の経歴から見えてくるユニークな働きかた!
10代でフィギュアスケート全日本選手となり、
「フィギュアができる大学」を選んで東大工学部へ。
日付を超えて働く“猛烈サラリーマン”でありながら、
子育てのために育児退職を決意。
男性の育休すら存在しなかった90年代終わり、
妻は「冗談じゃない!」と仰天、
人事部には「本当の退職理由を聞かせてくれ」と懇願されるも、
”合理的判断”としてフリーランス翻訳者の道へ。
産業翻訳と出版翻訳を手掛ける。
現在は東京と八ヶ岳の二拠点で働き、ロードレースにも挑戦。
独自の暮らしかた、働きかたを構築。

【もくじ】
第1章 『スティーブ・ジョブズ』翻訳の舞台裏
――大ベストセラーの超過密スケジュール出版の顛末を大公開!
第2章 出版翻訳者の勉強部屋
――英語の学び方、訳し方、工夫の仕方をプロの視点で解説。
第3章 出版翻訳者の「塞翁が馬」人生
――フリーランスの育児、体力づくり、腰痛を避ける仕事機材の工夫、趣味のロードレースへの挑戦を紹介。
育児のために退職してフリーランス翻訳者になった異色の経歴とともに綴る。
読んでみて

2011年世界同時発売となった『スティーブ・ジョブズ』。
この本を翻訳した方が赤裸々に語る当時の裏話や
筆者がどのような経緯で翻訳家となったのか
フリーランスの翻訳家とはどういった仕事なのかまで大公開!
が本書です。
一章がジョブズ本について
二章が翻訳という仕事について
三章が筆者ご本人の半生についてという
三部構成となっています。
一番の読みどころはもちろん一部!!
と最初は思ったのですが、
どれも面白いのです。
ジョブズの公式自伝を翻訳したい!
その思いから名乗りをあげ、予定を組み、準備をはじめ
そして翻訳スタート
ところがトラブルで締め切りが前倒しに…
どうなっちゃうの!?
というハラハラな一部。
いい翻訳を続けるため、どのようなことを日々おこなっているのか
たった一行のために、舞台になっているホールの見取り図を入手
いったいそれはどこで行われていたのか
まるで現場検証のように紐解いていきます。
わかりやすい、いい翻訳とはどんなものなのか。
私たちが何気なく読んでいる海外翻訳本が楽しめるのは
翻訳家の日々の研鑽のおかげなのだと気づける二部。
そんな筆者がどのようにして今があるのか。
なんとフィギュアスケート全日本選手だった?
いったいどこで翻訳家の道に?
また独特な子育てについても読みごたえがありますよ!
翻訳家の方々って、英語や外国語が好きで堪能だからやってるんでしょ?
そう呑気に思っていましたが
一筋縄ではいかないお仕事だということがよくわかりました。
この「一筋縄」だって英語にするにはむつかしいですよね…
ほんとうにありがたいことです。
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