【どうして?】クマはなぜ人里に出てきたのか

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ノンフィクション

今回紹介する本は
永幡嘉之さんの
クマはなぜ人里に出てきたのか
です。

どんな内容の本なの?

【あらすじ】
大量出没と人身事故の増加でマスコミを騒がせるツキノワグマ。
背景では何が起こっているのか? 
著者が大切にしているのは「自分の眼で見て考える」こと。 
クマの棲む山岳から里山まで丹念に調べ歩き、
クマと人間との関係を読み解いていきます。
「怖い」だけでは終わらせず、
クマという生き物を知る面白さを考える一冊です。

HonyaClub より

第1章 秋田県で何が起こっていたのか

秋田県

2023年の秋、秋田県と岩手県ではツキノワグマの出没が相次ぎました。
出没について誰も「なぜクマがでてくるのか」を答えてはいないことに
著者はもどかしさを感じていました。

第2章 ツキノワグマとの出会い

世界のブナの森を歩きその動植物をあきらかにすること
ロシア極東にいくこと
このふたつをテーマにフィールドワークを行っている著者は
22歳の時長野県の森ではじめてツキノワグマと出会います。

第3章 ツキノワグマの生活の全体像

鵜野レイナさん、渡邉颯汰さん、草刈広一さん
この三人に相談しながら自身がツキノワグマについて
フィールドワークで見つけたこと体験したことをまとめています。

第4章 クマ狩りという文化

有害捕獲と狩猟は別物という基本をおさえながら
ツキノワグマ捕獲の制度や文化の紹介をしています。

第5章 再び、秋田県の現場で考える

著者はクマの専門家ではありません。
ですが2023年当時の状況は何かがおかしい。
そのことから専門家である鵜野レイナさんに相談をします。

第6章 人とクマとの関係

2023年の秋になにがおきていたのか
クマの住む自然ではいったい何が生きていたのでしょうか

第7章 長期的な視点では、何ができるか

今後クマが人里に出てこないようにするにはどうすればいいのか
長期的な視点での提言が書かれています。

読んでみて

山形県を中心に動植物の調査を行う著者が、
2023年出会ったツキノワグマ。
親子のクマは水田にてコメを食べていました。
噂では聞いていたものの、実際その行動を目撃し
「なぜ人里にでてきているのか」を調査したのが本書です。

どのような場所に出没するか
何を食べるのか
自分の実際見たことを専門家三人に話し、質問し
ひとつひとつ「こうかもしれない」と答えを見つけていく。

人のいる場所に出没するクマを「アーバンベア」と名付けた本もありますが、
「じゃあなぜ人里にいるの?」という
基本的な疑問を解いています。

秋田県全体に出没してるわけではないことや
クマが食べる木の実が複数種類大凶作だったこと。
山で食べるものがなく、餌を探していたら人里まで下りてきてしまった。
原因はひとつではなく、複数が絡み合っておきてしまっていること。
単にクマを殺せばいい、ではなく
生態系全体も含めた問題ということに気づかせてくれた一冊です。


クマはなぜ人里に出てきたのか

著者:永幡嘉之
出版社:旬報社
発売日:2024/10/18


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【本日のサムネイル】
ツキノワグマのイラスト
無の部分に三日月のような模様がある熊、ツキノワグマのイラストです。

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