ジプシーを訪ねて

ノンフィクション

【初回公開:2011/05/30 (Mon) 16:01】

ジプシーを訪ねて
関口義人
岩波新書

  • 新書: 256ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/1/21)
  • ISBN-10: 4004312914
  • ISBN-13: 978-4004312918
  • 発売日: 2011/1/21
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm

ロマ、ツィガーヌ、ヒターノ、マヌーシュ、カーロ、シンティ、ドム…
さまざまな名で世界に拡散するジプシー。
「自由の民」でも「乞食で泥棒」でもなく、
国をもたぬ彼らは二一世紀の世界をいかに生きぬいているのか―
ジプシー音楽に導かれた著者がバルカン~中欧~アラブ諸国へ、
歴史ある集落から難民キャンプまでを訪ねた一〇年の記録。

(Amazonより

で。「ジプシーはどうでしたか?」と問われたら
「砂漠の夜露」としか答えれません。
そもそもジプシーのイメージが、砂漠を旅する踊り子でした。
薄いヴェールをまとい踊る浅黒い肌の女性。
RPGなら、はぐれダークエルフのような。
なので読んでて「これは本当にジプシーなのだろうか?」という
イメージと全く異なった世界でした。
底部に落ちたら一生「ジプシー」としか生きれない。
自分だけではなく、子供や孫までもがそこにカテゴライズされる恐怖。
日本で言えば「えた、ひにん」であり続けるということ。
ここまで世界はグローバル化していて、ジプシーは減らない
無くならないのか。
人は誰かよりも、常に上でありたいという気持ちが
間違った方向にあり続けているということなのだろうか?

タイトル:ジプシーを訪ねて
著者:関口義人
出版社:岩波書店

ジプシーを訪ねて (岩波新書)

【2020/11/20追記】

確かジプシーという表現はロマに変わったのではなかったかと思い調べたら、ロマは「自称」で

どうもはっきりした名称はないもよう。このジプシーとはヨーロッパ各地にいる移動型民族だったが、現在はヨーロッパだけでなく世界各国にいる移動型民族を指すのが一般的になってるようです。

著者は音楽をやる方なので「民族音楽としてのジプシー」を選んでの取材となっており

近年問題になっている移民がジプシーと化していることなどは取り扱っていません。

ジプシーってなんだろう?の入門編と思っていただくと読みやすいと思います。

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