物語アイルランドの歴史 ―欧州連合に賭ける“妖精の国”

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ノンフィクション

【初回公開:2011/01/27 (Thu) 15:59】

物語アイルランドの歴史―欧州連合に賭ける“妖精の国”

波田野 祐造

  • 新書: 282ページ
  • 出版社: 中央公論社 (1994/11)
  • ISBN-10: 4121012151
  • ISBN-13: 978-4121012159
  • 発売日: 1994/11
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1.4 cm

アイルランドは人口僅か350万余の小国ながら現在、
世界各地に住むアイルランド系の人々は七千万を超すといわれる。
現大統領メアリー・ロビンソン女史は就任演説で
「七千万同胞の代表として」と抱負を語った。
紀元前数世紀いらいの古いケルト文化と伝統を継承するこの国は、
いま統合ヨーロッパの息吹の中で、新たな飛翔を試みている。
本書は五千年に及ぶ民族の哀歓の歴史を跡づけ、
北アイルランド問題の本質にも迫ろうとする。
(Amazonより

個人的な話で申し訳ないが、配偶者はアイルランドが好きだ。
アイルランド、スコットランド、ケルト音楽、文化が好きだ。
では問うた。
「アイルランドの国旗って知ってる?」
答えはなかった。
勿論私も、国旗はおろかその国の場所さえも知らなかった。
多分ここだろう、と思っていたその場所はスコットランドであった。

この本が書かれる前は、アイルランドにまつわる本といえば
妖精にまつわるものくらいしか出回っていなかったらしい。
だから書いたと筆者がまえがきに書くだけあって
古代から現代までの歴史が書かれている。
アイルランドの人たちは朴訥でおとなしかったのだろう。
バイキングの襲撃、イギリスの植民地化。
ヨーロッパの歴史にあまり明るくないので
人々の気持ちにすべて理解はできないが
人々は自由を求めて闘い、敗れてもまたくりかえし、今がある。
いつの時代も人々の前に自由をうたうリーダーがいて
そして立ち上がり続けた。
あきらめない気持ちが
いまのアイルランドにつながったのだと思う。

余談だが。
最初の50Pくらいまで読んで
「戦場のヴァルキュリア」(アニメ版)や「黒執事」の世界観が
ぐっと近くなりました。
そうか、そういうことなのか・・・!
というコネタも満載ですw

タイトル:物語アイルランドの歴史―欧州連合に賭ける“妖精の国”
著者:波多野祐造
出版社:中央公論社

物語アイルランドの歴史―欧州連合に賭ける“妖精の国” (中公新書)

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