日本の「食」は安すぎる   「無添加」で「日持ちする弁当」はあり得ない

ノンフィクション

【初回公開:2012/11/30 (Fri) 15:27】

日本の「食」は安すぎる 「無添加」で「日持ちする弁当」はあり得ない
山本 謙治 (著)

新書: 208ページ
出版社: 講談社 (2008/3/20)
言語 日本語
ISBN-10: 4062724901
ISBN-13: 978-4062724906
発売日: 2008/3/20
商品の寸法: 17.4 x 11.8 x 1.8 cm

内容説明
食品偽装問題は、消費者にも責任がある!
地鶏が1本200円以下で出せるわけがない!
作る人の顔が見えない「生産と消費の断絶」が問題を引き起こす。
日本の「食」を支えるために我々が出来ることは?

内容(「BOOK」データベースより)
安さだけの追求が、食品偽装を引き起こす。
タブーを犯さなければ生産者は生きていけない。
食品偽装の根源に迫る。本物には、必要な「適正価格」がある。
買い支えよう、日本の素晴らしい食を。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山本/謙治
1971年、愛媛県に生まれ、埼玉県で育つ。
1992年、慶應義塾大学環境情報学部在学中に、畑サークル「八百藤」設立。
キャンパス内外で野菜を栽培する。
同大学院修士課程修了後、(株)野村総合研究所、青果流通の(株)シフラを経て、
2005年、(株)グッドテーブルズ設立。
農産物流通コンサルタントとして活躍中。
本業の傍ら、ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」を書き続ける。

津田大介氏のメールマガジン「メディアの現場」でやまけんさんが取り上げられていたので
それが面白かったのというのもあり読む。
読む
よむ・・・

ええと。
判るんですがなんか違うんじゃないかな?という違和感が残った一冊。
出版が2008年という年は
食の安全がいちばん騒がれた時期でもあります。
ミートホープ事件が最たるものだと書けば思い出す人も多いと思います。
今は若干ゆるやかになりましたが
ハンバーガーや牛丼の価格競争があります。
一杯250円の牛丼にどれだけ利益があるか。
「安かろう悪かろう」という時代もありました。
安い商品が店頭に並ぶということは、どこかでワリ食ってる場所があって
そこが生産者だというのも納得します。

でも富良野までラーメンとか
卵一個300円のじゃなきゃ!とかは
もはや趣味嗜好じゃないでしょうかね・・・
賛同者が多いようなので大きな声で言いにくいことではありますが。

私の実家方面では
農協さんを通じて肥料だったりその他のものを購入したり
その生産したものを販売しないとものすごく嫌がらせをうけるということがありました。
実際父もそう言ったところからの購入をやめて、個人的に捜した販売店から購入したことに
そういった嫌がらせを受けていると聞きました。
そういった部分も加味して考えていかないと
地産地消とかそういった言葉だけではしょうがないのではないかと思ったりしました。

【2021/02/08 追記】

前半と後半が乖離してる珍しい本です。
こんなに脱線してしまっていいのかな?と思いながら読んだ記憶…
前半は農業コンサルタントとしての著者の力量が発揮されていますが
後半は著者のグルメレポートのような内容でした。
前半がすごくまともなのでここだけでいいでしょうねえ。

この本が出たころスーパーマーケットで300円お弁当が発売
リーズナブルだと話題になっていました。
一方で中国産の食品は危険ではないか?と産地を気にするお客さんが増えてきたのも
この頃だったと思います。
食の安全をどう考えるか。
そういう意味でも「なぜこの商品は安いのか」を考えてみる
いい機会かもしれません。


【本日のサムネイル】
パルプモールドのイラスト(お弁当)
パルプモールド(パルプモウルド)の入れ物に入ったお弁当のイラストです。

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