10年後にいまある仕事がなくなっているかもしれない
私が小学生のころ、携帯電話屋さんはありませんでした。
ゲーム屋さん(販売も制作も)はありましたが、web関連会社もありませんでした。
スターバックスコーヒーもありません。
でも今は携帯電話やさんも、web関連会社も、スターバックスコーヒーもあります。
でも10年後に今ある職業がなくなってる可能性もおおいにあるんですよね。
テクノロジーの発展によっていつだってなくなる仕事と、発生する仕事。
そのわかりやすい例が本書です。
注意書きにもあるのですが、もうなくなってしまった仕事と
限りなくなくなる寸前の仕事が書かれています。
「限りなくなくなる寸前の仕事」とはチンドン屋や紙芝居やなどのように
イベント毎やごく少数がたまに行ってる仕事などです。
またその仕事は今はこの仕事になりました、というものも多数あります。
運輸の仕事
林業・砿業・建築・水道・金融・不動産の仕事
情報通信の仕事
製造・小売りの仕事
飲食店の仕事
サービス・その他の仕事
上記6つのカテゴリーに分けられています。
全く知らなかったものが多いのが運輸。
坂道の下で立って、大八車が通るとそれを押すことで賃金を得る「押しや」
木炭を燃料にしていた「木炭バス」
地方のスクープを送稿するための「新聞社伝書鳩係」
どう考えても効率悪いのでは…?と思ってしまう職業ばかりなのですが
それはテクノロジーが発達してる今だからそう思えるだけで
当時はこれが当たり前だったのです。
今当たり前にある仕事がこれからどのように変わっていくのかを考えるもよし
ドラマの時代背景を掘り下げるために読んでもよし。
民俗学的歴史的にも読んで面白いほんだと思います。
またよくこのイラストを描いたなあ!と思うものばかりです。
タイトル:イラストで見る昭和の消えた仕事図鑑
著者:澤宮優 イラスト:平野恵理子
出版社:原書房
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