【初回公開:2020/09/03 (Thu) 16:09】
今まで話題になったアニメーションなどについて
「○○完全読本」などはあったが、
これもタイトルからして同等のものと思われガチであると思う。
正直「タイトルなんでこれにしたかなあ!!!」
完全なる「ゴールデンカムイ」の副読本です。
「ゴールデンカムイ」とは
週刊ヤングジャンプにて連載中の漫画である。
【舞台は気高き北の大地・北海道。時代は、激動の明治後期。
日露戦争という死線を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元兵士・杉元は、
ある目的の為に大金を欲していた…。
一攫千金を目指しゴールドラッシュに湧いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは、
網走監獄の死刑囚達が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった!!?
雄大で圧倒的な大自然! VS凶悪な死刑囚!!
そして、純真無垢なアイヌの少女・アシリパとの出逢い!!!
莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開けるッ!!!!】
※上記ゴールデンカムイ公式サイトより
本書はこの作品の1~10巻の内容についての内容と
それにまつわるアイヌ文化についてまとめられてます。
アイヌ文化について知りたい人にはとてもよい内容と太鼓判を押したいです。
まず著者が作品のアイヌ語監修に携わってること。
携わっていることで、作品と照らし合わせてアイヌ文化について学べます。
そして著者が日本人なので、「わからないことはわからない」
「○○のアイヌの××さんにきいた」としっかりしてること。
アイヌについての本はとても興味深いのですが
アイヌに近ければ近いほど、彼らの言葉で書かれていることが多いので
さっぱりわからないことが多々あります。
ですが著者はアイヌ研究者なので日本語で書かれていますし
実際アイヌの方に聞いた話や体験したことも掲載されてます。
漫画+監修+実体験=わかりやすい!おもしろい!
こういう本はなかなかないと思います。
また本書にはコラムとして小樽総合博物館館長である石川さん
札幌大学教授の瀬川さんも寄港されていてそれも読みごたえがあります。
北海道に住んでいても実生活でアイヌ文化に触れることは滅多にありません。
しいて言えば地名がアイヌ語→日本語になっているものが多いことくらいでしょうか。
最近ですと民族共生象徴空間ウポポイや
阿寒アイヌシアターイコロなど
観光施設ではありますがこういった場所にてアイヌ文化を学ぶことができます。
個人的には旭川市立博物館のアイヌの展示は素晴らしいので是非!
※阿寒アイヌシアターイコロの「イコロ」のロは小さいロになります。
子音の後ろに母音が付かない音の場合この表示になります。
アルファベット表記ですとikorになります。
この本やゴールデンカムイのキャラクターのアシリパさん、(リが小さいリ)
インカラマッさん(カが小さいカ)など
アイヌ独特の表記があるのでそこに注目するのも面白いと思いますよ。
著者:中川裕
出版社:集英社
発売日:2019/3/20
【本日のサムネイル】
アイヌ人のイラスト
大きな模様が入った民族衣装を来たアイヌの男性と女性のイラストです。
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