ずっとずっと、いっしょに、暮らしましたとさ
Twitterで紹介tweetが流れてきたので、kindle版を購入し
お風呂で少しずつ読んでいた2020年年末。
まず
「阿佐ヶ谷姉妹ってどなたですか?」
バラエティー番組をみないのでまさかここから。
ピンクのドレスを着たボブカットにメガネの妙齢の女性二人組ということはわかりました。
お笑い芸人さんで、グループ名に「姉妹」とあったので
「ほほう、姉妹で芸人さんか!」と思っていたら姉妹ではないと知りました。
世の中なんでもありですね!
30すぎの女性が二人、阿佐ヶ谷という町でつつましく暮らしている。
時折お互い不満があったりもしますが、
それでも創意工夫したり、商店街でお買い物したり。
アニメーションのような小説のような、そんな生活で
ほんとうにのんびりした空気が素敵です。
幻冬舎のウェブサイトにてリレー形式で連載していたものをまとめたのが本書。
それにちいさな物語がふたつ。
これがすこぶるよいのです。
おふたり、一本ずつのちいさなものがたり。
ミホさんはゼリー屋さんにまつわるものですが、
これがすごくおいしそう!
お店のモデルはあるのでしょうか?
通いたくなる素敵なお店です。
エリコさんのお話は、温泉旅館の仲居さんの物語です。
中年男女の恋愛ですが、淡々と仕事をこなす描写が
もはやプロの域です。
実際取材などされたのでしょうか。
キーパーソンであるまちこさんの口癖
「でもさー、結果みんな、幸せになってほしいよね」
が最後にリフレインされるようなおはなしです。
読みすすめていくと
「阿佐ヶ谷!!なんて素晴らしいんだ!!」と
すっかり阿佐ヶ谷姉妹と阿佐ヶ谷が好きになってしまいました。
疲れたこころがほぐれていくような本でした。
著者:阿佐ヶ谷姉妹
出版社:幻冬舎
発売日: 2020/2/6
【本日のサムネイル】
姉と妹のイラスト
花柄の服を着てお姉さんと妹が並んで立っている、仲の良い姉妹のイラストです。
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