今回紹介する本は
澤村伊智さんの
「頭の大きな毛のないコウモリ 澤村伊智異形短編集」
です。
どんな内容なの?

みんな死ぬよ 誰も帰れない
ホラー映画撮影スタッフを襲う悪夢のような事件。
元アイドルのバスツアー参加者たちが語る戦慄の一夜。
保育士と母親の連絡日記から浮かび上がる歪んだ日常。
小学生時代の不穏な事件に隠された薄気味悪い符合。恐れと禍いの最高到達点。
HonyaClub より
どこまでも不気味で、どうしようもなく愉しい、暗黒奇譚集。
禍、または2010年代の恐怖映画

「禍 わざわい」と名付けられたホラー映画
その撮影現場
そこで主人公は現場で撮影された映像をその場で即編集していた
その映画は呪われている
そんな噂があった
ゾンビと間違える

「お兄ちゃんをゾンビと間違えたい」
幼馴染の女の子にそういわれて
健は躊躇した
9年前からゾンビは存在する
呼吸が止まり心臓も動かず脳波も停止しているのに
それでも彼らは動いて人を襲って食べるのだ
縊 または或るバスツアーにまつわる五つの階段

とある地下アイドルのバスツアーでの出来事
5人の目からみたバスツアーは
ほんとうにおなじものなのだろうか
頭の大きな毛のないコウモリ

とある認可保育園で、幼児の母親と保育士との間でやり取りされた連絡ノート
はじめてのこどもで手探りの育児で、母親は精神的にも弱気になっている様子
保育士は園での子どもの様子と母親へのはげましを書いている
ごくあたりまえの連絡ノート
やまねこ または怪談という名の作り話

従兄が小学生の時体験したはなし
通っていたクラスで「いじられていた」生徒がいた
クラスメイトだけでなく教師にまで、見せしめのように
とあるきっかけでそれはいじめに発展してしまう
くるまのうた

仕事部屋を片付けていたら古い外付けHDDが見つかった
過去にしていた仕事のデータが入っていた
とあるフォルダをひらくと
いわゆる都市伝説の記事が表示された
鬼 または終わりの始まりの物語

夜の雑誌編集部
キャッチコピー案を出すべく四苦八苦してる主人公のもとに
先輩ライターがやってきてトラブルが起きた
そのきっかけにもなった一枚の読者投稿葉書
イラストが描かれたそれに違和感を感じてしらべてみた
自作解説

ホラーの本質は「愛」である
からはじまる自作の解説
単行本の巻末によくあるもの
読んでみて

さまざまなアンソロジー集に寄稿した作品をまとめた短編集です。
著者は長編ホラー作家というイメージがあったので
短編も書いていらっしゃるのか!
と喜び勇んで手に取りました。
うん
今回も怖かったです。
舞台がどれも「こうきたか!」と思わずにいれないものばかりでした。
映画の撮影現場
保育園の連絡ノート
バスツアー
都市伝説
いじめ
まとめて読んでるからこそ、その舞台が活かされて発揮してるのを感じられます。
最後のさいごまで楽しめれる内容となってます。
私のお気に入りは「自作解説」です。
はああなるほど!
と思うことでしょう。
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【本日のサムネイル】
逆さになって木に止まっているコウモリのイラスト
木の枝に逆さになって止まっている、翼にくるまったコウモリのイラストです。
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