本)ブルーチーズドリーマー 世界一のチーズをつくる。

ノンフィクション

今回の本は二つキーワードがあります。

まず一つ。北海道旭川市江丹別町。

江丹別村(えたんべつむら)は、かつて北海道上川郡にあった村。

現在は旭川市に編入され、江丹別町となっております。

そしてもう一つがブルーチーズ

ブルーチーズ(英語:blue cheese、フランス語:bleu)は、

牛乳もしくは羊乳をもとに作られるチーズの一種であり、アオカビ(青黴)によって熟成を行うナチュラルチーズ。
語源は青を表すフランク語の blao という説と、

凝固させるという意味のプロヴァンス語 broussa という説がある。
用いられるアオカビはブルーチーズの種類ごとにそれぞれ異なる。

Wikipediaより

北海道旭川市江丹別町、そこで酪農を営んでいた家族の息子がチーズをつくりはじめました。

そこまでは一般的なあるあるなのですが、その彼が作り始めたのはブルーチーズだったのです。

その彼の奮闘記です。

実は私は北海道出身ではありませんが、本州で実家が酪農家を営んでいました。

大体の酪農家や農家の後継ぎは農業高校に入学し、そのまま各家庭で家業に就くというながれです。

ですがこの農業高校に就くまで(もしくは就いた後でも)農業というのは馬鹿にされやすいのです。

汚い臭いなど散々馬鹿にされてきました、著者の場合江丹別が山の中にあるということで

「電気が通ってないだろう」「下水がないだろう」ともからかわれていたようです。

北海道は農業大国といわれていますが、農業高校出身というだけでどこか馬鹿にしたり下にみている帰来があって個人的にとても謎です。

自給率、おいしい食材の宝庫であるのに農業、漁業を下にみてる不思議な場所です。

なので著者も親の事業や住まいについて大っ嫌いになります。

それが友人に連れられて行った英語の塾の先生の出会いによって大きく変えられます。

普通の塾とは違って始まる前に筋トレをしたりしてから英語の勉強をするのです。

そこでの休憩中「お前の親父さんが作った牛乳でチーズ作ったら最高にワールドワイドじゃねえの?」と先生の一言でチーズつくりを決めてしまいます。

それから大学に入り個人的にチーズに関する勉強をし、卒業後実習を覚えるためチーズ工房に入ります。

そこでじっさいチーズを作る実習が始まったのです。

自分の家族が絞った牛乳を加工して、いいものを作る。

しかも当時日本人にはなじみがなく、あまり生産もされていなかったブルーチーズです。

まだまだ日本には「ブルーチーズ=かびのチーズでおいしくない」というイメージがあるでしょう。

とてもおいしいです。

本来のブルーチーズとは「苦くない」のです。本来おいしいものなのです。

(実は千歳空港で試食したことがあります)

とんとん拍子でうまくいってたのにある日突然チーズにカビが発生してない。

その原因がわからず一時廃業寸前まで追い込まれそうになりフランスに修行に行きます。

廃業にしてもいい、逃げてもよかったのに逃げなかった。

逃げずに現地の方々と交流し、ヒントをつかんで尚もっとひろく知識を得ようとフランスを旅する。

ガッツあるな、と思うと同時にそのチーズに向き合う姿勢が素晴らしいです。

チーズだけでなく、家族で作ってる牛乳の品質を信頼してる

この牛乳なら世界一のチーズができると信じているからこその行動だったと思います。

そして日本に戻ってからなぜチーズができなかったのかの解明と

さらに新商品の作成に取り掛かります。

逃げずに信じる者に向かって進む姿勢は、若い人はもちろん

中高年の方にこそまぶしく見えると思います。

大嫌いだった家業を逆に味方につけて事業を興し、今では江丹別地区を盛り上げるように頑張っています。

江丹別のブルーチーズが世界一になってほしい!

そう思わずにいられない、熱い情熱の本でした。

余談ですがこの本はこれからなにかしようとしてる人や

事業を興そうとしてる方にピッタリの本だと思います。

コロナで何かと世知辛い時代ですがこのように頑張っていらっしゃる方を知ると

自分の背筋ものびて頑張ろうという気持ちになる本です。

タイトル:ブルーチーズドリーマー 世界一のチーズをつくる
著者:伊勢昇平
出版社:エイチエス株式会社

ブルーチーズドリーマー 世界一のチーズをつくる。

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