【実は見た目よりすごいんです】ダチョウはアホだが役に立つ

ノンフィクション

ダチョウ。
ただでっかいだけに見える彼かが、
実はとてつもなく役に立っているんだよ!という本です。

ダチョウ

Wikipediaより

ダチョウは、
鳥綱ダチョウ目ダチョウ科ダチョウ属に分類される鳥類。

・鳥でありながら飛ぶことはできず、
平胸類に分類される。

・オスの成鳥となると体高230センチメートル、
体重135キログラムを超え、現生する鳥類では最大種である。

・頭部は小さく、頸部は長く小さな羽毛に覆われている。
ダチョウは翼を持っているが、竜骨突起がなく胸筋は貧弱である。
また羽毛は羽軸を中心に左右対称でふわふわとしており、
揚力を得て飛行する構造になっていない。

・肢(あし)は頑丈で発達しており、
キック力は100平方センチメートル当たり4.8トンの圧力があるといわれる.
趾(あしゆび)は大きな鉤爪がついている中指と外指の2本で、
3本指のエミューやレアと異なる。

・翼と尾の羽根が白く、
胴体の羽根はオスが黒色、メスが灰褐色である。

Wikipediaより

でっかくて、飛べない鳥で
足が長くて走るのが早くて卵が大きい、それがダチョウです。

どんな人が書いてるの?

京都府立大学の学長が著者です。
たいていこういう本は若手の研究者が執筆というイメージなので
びっくり!
ですがこの方、とにかくダチョウが大好き!
ダチョウが好きすぎて、
スキが高じた結果がこの本です。
全く堅苦しくはありません!

どんな内容なの?

「ダチョウかわいいよダチョウ!」と言いつつも
それを研究対象としているので
その生態についてかかれています。
忘れっぽい通り越して「アホでは…」というエピソードがあり
それがタイトルの所以となります。

怪我をしても治りが異常に早いこと、丈夫さに着目し、
鳥のコロナウイルスを注射してみたところ
ものすごいスピードで抗体ができました。

「ダチョウにウイルスや病原体などの抗原を注射、
そのダチョウが産んだ卵の中から抗体を取り出す。」
文字にすると簡単に見えますが、
ダチョウも注射はいやなので暴れるので一苦労。

抗体が安く早く作れるようになったら
たまたま流行の兆しを見せていた
鳥インフルエンザの抗体を作り、
その抗体入りマスクを作る。

とにかくフットワークが軽いです。
思いついたら即行動で、
ダチョウの抗体を用いた商品をどんどん開発していきます。
ダチョウ抗体スプレー、
ダチョウキャンディ、
果ては、薄毛ケア用品まで…

読んでみて

この本のおもしろいのは
大学教授がなぜ商品を作っているの?
という
大学のおかねのしくみ、
どうやってダチョウの抗体入り商品を
研究開発したのかが丁寧に書かれています。
一般的に大学で研究している費用のことなどはわからないので
とても興味深かったです。


最期の章に少し著者の経歴が書かれていますが、
幼少期からやはり鳥がすきだったのですね。
ほぼすべてのページがダチョウ愛にあふれた良い本です。

新型コロナウイルスの抗体も
ダチョウでつくったそうです。
行動を見るとアホですが、
その秘められたパワーはこれからも
私たちの生活にはかかせませんね。

【あらすじ】
新型コロナと闘うダチョウ抗体で経済効果700億円!?
ハーバード大学やアメリカ陸軍も注目!
鳥を愛しすぎる博士のドタバタ研究記。

第1章 ダチョウってどんな鳥?
そのすごさとアホさ
(ダチョウはアホだ;常に行き当たりばったり、よく遭難する ほか)
第2章 ダチョウ研究23年、その悲喜こもごも
(泡と消えたダチョウブーム;世界一でかい鳥を飼ってみたい ほか)
第3章 ダチョウ抗体が秘める無限の可能性
(普通のマスクではできない「予防」ができるわけ;
「免疫力を高める」とは「抗体を作る能力を高める」こと ほか)
第4章 鳥少年がダチョウ博士になるまで
(鳥のウ○コは平気でも、人間のことは苦手;
小4になってもひらがなが怪しかった ほか)
第5章 新型コロナウイルスに立ち向かうダチョウパワー
(発生後すぐに中国から問い合わせが相次ぐ;
ダチョウより先に自分の体で人体実験 ほか)

HonyaClub より

★ぜひよんでみてね★

ダチョウはアホだが役に立つ (幻冬舎単行本)

著者:塚本康浩
出版社:幻冬舎
発売日:2021/3/16


【本日のサムネイル】
ダチョウのイラスト
世界最大の鳥、ダチョウのイラストです。

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