大学教授が、59歳で若年性アルツハイマーとなり
75歳にその命を全うするまでの出来事を、妻である著者が書いたノンフィクションです。
どんな内容なの
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無教会派クリスチャンの医師にして、
HonyaClub より
世界を股にかけた「国際地域保健学」の専門家。
5つの言語を学び、学会誌の編集委員を務め、
最高学府の教授でもあった夫・若井晋。
地位を、知識を、そして言葉を失うとき、
彼は、そして家族はどうなるのか。
最期まで歩みを共にした妻が、ありのままを描き出す!
第1章 旅に出る―診断、そして東大を離れて南へ
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2001年、著者の夫である若井晋は漢字を相当忘れるようになった。
昔なじみの場所にたどり着けなくなった。
ATMでお金がおろせなくなった。
そんな不可解なことがつづき、
彼は家族の説得もあり病院に向かうことになった。
第2章 南国の日々―沖縄で見つけた、ささやかな居場所
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2006年著者と夫と二人、沖縄県に向かいます。
新たに沖縄に住むことにしたのです。
夫の先輩である医師を頼っての移住である。
畑作業、読書会とふたりだけの生活でしたが
教会への訪問は支えとなっていきます。
第3章 告白―アルツハイマー病を公表する
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2007年次男の結婚式に向かった北海道にて二人は交通事故にあいます。
この事故での治療のために二人は北海道に長期滞在することに。
そこで懐かしい友と再会します。
第4章 人々のなかへ―講演行脚の日々と、気づかされたこと
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医学会新聞のインタビューを受け、アルツハイマーを公表した夫に
講演会の依頼がやってきます。
はじめての講演会は失敗となりましたが
それをふまえ次の公演は成功します。
ところが徘徊やトイレの失敗などが起こるようになります
第5章 彼の住む世界―晋は何を感じ、考えているのか
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2010年に介護保険を使うようになり
2015年とうとう立てなくなってしまいました。
複数のデイサービスに行ってみたものの、うまくいかず
結局辞めてしまいます。
「僕の住んでるところは大変なんだよ」
そう彼はいうのです。
読んでみて
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大学教授が、59歳で若年性アルツハイマーとなり
75歳にその命を全うするまでの出来事を妻がかいています。
頑なに病院の受診を拒む気持ち、
こっそり病院でMRIを受けるも海馬の萎縮がみられないことへの戸惑いなど
一章は岩井先生自身の戸惑いや苦しみが綴られています。
岩井先生は過去に脳外科医をされていたので、だれよりも脳については詳しかったので
不安も大きかったと思います。
沖縄へ移住、思わぬ北海道へ長期滞在、病気のカミングアウトによって講演会の依頼など
退官されてから様々なことがありました。
そこにいつも妻である著者が寄り添っていました。
アルツハイマー型認知症になったらどにようなことが起こるのか
これは一例ではありますが、かなり詳細に書かれていますので
そういう意味でもとても参考になる内容です。
【本日のサムネイル】
認知症の脳のイラスト(アルツハイマー型)
アルツハイマー型痴呆症にかかった人の脳が萎縮している様子を描いたイラストです。
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