応援しているワイナリーさんの初めてのワインを飲んでみましたが
ふと思いました。
「ワイナリーの仕事ってしらないなあ」
ぶどうを作って、醸造して、瓶詰して、販売とは思うのですが
どうもイメージがわきません。
そんな時、北海道余市町のワイナリーさんが
ぶどうの収穫のボランティアを募集してることを知りました。
申し込んでお手伝いをしてきました。
ワイナリーの訪問、ボランティア共にはじめての体験です!
ドメーヌタカヒコさん
Domaine Takahiko(ドメーヌ タカヒコ)さんは、北海道余市町にあるワイナリーです。
ピノ・ノワールというぶどうの苗を育て醸造しています。
長野県の小布施ワイナリーの2男である曽我貴彦さんが2010年に設立されたそうです。
北海道のワイナリーを調べたら最初にでてくる有名なワイナリーさんのようで
勉強になったらいいなあと、メール会員登録をしていました。
そのメールにて今回のボランティアの募集を知りました。
今年の収穫ボランティアの募集は
10月1日から10日までの10日間。
私は都合があわず10月2日のみの参加にしましたが
連続二日、三日と参加する方もいらっしゃるようです。
いってみたよ
札幌から車で一時間半ほど、小樽を過ぎての港町・余市町の山側にドメーヌタカヒコさんはあります。
余市町は果物栽培で有名な場所でもあります。
今回もGoogleマップさんにお世話になりました。
この建物で収穫されたぶどうを管理、醸造をしているそうです。
建物の周囲の土地は丘状になっていて、ぶどう畑がひろがっていました。
収穫には「汚れてもいい恰好」で、とあったので
普段使いの長靴とジャージ、防寒にウインドブレーカー。
「上下わかれている雨具」ともあったので、
レインコートと作業用ヤッケ下を持参していきました。
ハサミ、使い捨て手袋は用意されていました
作業の内容はなんだろう
今回の作業の内容は
木になっているぶどうの房を切り、その果実にカビが生えていないかをチェック。
カビが生えている場合はその部分を黄色のコンテナへ。
それ以外の大丈夫な果実や、干からびている果実は灰色のコンテナにいれる。
これを繰り返すものです。
カビというと
食べられない、捨てるものというイメージがありますが
このぶどうに生じているのは「灰色かび病」
貴腐ワインのもとになるものなので
黄色のコンテナにわけたものも、
れっきとした「ワインのもと」となるものなのだそうです。
(詳しいことは各自調べてみてください)
2013年に灰色かび病が蔓延してしまった際に
「ダメもとでこの部分を使ってワインを作ってみよう」
そして完成したものが、思った以上に美味しい!!
みんな躊躇してしまうことにチャレンジしたからこそ出来た貴腐ワインを
試飲でいただきました。
一般的なワインは前面にアルコールがどどん!なのですが
このワインは香りがちゃんとぶどう、さっぱりとして
今まで飲んだいろんなお酒とくらべても
不思議なおいしさ、繊細さのあるものでした。
女心と秋の空
ボランティアにお邪魔しました日は、10月2日土曜日。
この日は午後のみの作業予定になっていました。
集合時間10分くらいから、土砂降りの雨が断続的に降り
天気予報の「14時には止むでしょう」を信じ
いつもだったら作業後に開催しているワイナリーツアーを最初に行ってくださいました。
このワイナリーをつくった時のこと
自分たちが目指すワイナリーについて
醸造の方法や使用している道具のあれこれなど
お話をお伺いしました。
その際に二種類のワインの試飲もさせていただきました。
(貴腐ワインとピノノワールです)
作業をしてみたよ
中央の灰をかぶったような、白くぽわぽわしてる部分は黄色コンテナ
それ以外は健全ぶどうの灰色コンテナへいれます。
いただいた説明書の裏面にも手順が詳細に書いてありました。
作業前に実際の作業をデモンストレーションをしてくださったのでわかりやすかったです。
こんなふうにぶどうが沢山!
夢中で収穫、選別していると下部にあるぶどうを見逃してしまうので
全部収穫が終わったら、ぶどうが残っていないか確認します。
いくつか見逃してしまい、みなさんに収穫していただきました。
参加されたみなさんはご友人やご夫婦など
8割が本州からいらっしゃった方だそうです。
参加してみておもったこと。
初めてのボランティア、初めて見るワイナリーのお仕事は
思った以上に「自然との共存」を考えるものでした。
近年日本各地で「ワイナリーができました!」というニュースを見聞きするようになりました。
曽我さんのお話は、「これからの農業のひとつの考え方」でもあるのかなと思います。
作物をつくる畑が今までどのようにつくられてきたのか。
先人たちがどのように自然と向き合ってきたのかがあらわれているものである。
自分たちが「作っているという驕り」ではなく
自然と作っているという姿が印象的でした。
また遅くまで作業するのではなく、
夕方には帰宅して家族みんなでよるごはん!という
効率を考えた作業は、
酪農を経営していた実父も幼少期言っていたなあと思いだしてしまいました。
醸造学だけでなく、ぶどうをワインへと作ってくれる微生物も学んで
たぶん試行錯誤を繰り返してきたからこそ、このワイナリーが今あるのだと感じました。
おはなしがとても興味深くて、もっと聞きたかったです。
とても人気のワインを作っているそうですが
曽我さん自身のファンもきっと多いんでしょうねえ!
また来年ボランティアに参加したいです。
(余談ですが土砂降りの雨に遭遇し、用意していたのとは別の
車内の物入れに入れていた100円ショップのレインコートを使用したのですが、
全く破けずかなりしっかりしていました。びっくりです。)
東洋佐々木ガラス ワイングラス 透明 17.8×8.9×22.8cm RNZ3004
考えてみたらウイスキーグラスでワイン飲んでたので
ワイングラスひとセットあってもいいなあ
試飲がちゃんとワイングラスだったので感激しました。
【本日のサムネイル】
ワインのイラスト「赤ワイン」
赤ワインのボトルと、グラスに入った赤ワインのイラストです。
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