どんな内容なの
夜中に聞こえる「ごとん」という音、床のきしみ、そしてただならぬ部屋の冷たさ……。
HonyaClub より
幽霊は、世界各地に伝説や心霊スポットを生み出してきました。
また映画や小説、ゲームといった創作物の題材としても、多く取り上げられています。
本書は、そんな幽霊たちの歴史とそれに関連した文化をイラストで解説。
私たちを惹きつけてやまない、幽霊の「恐ろしい」魅力が詰まった、
ホラー文化の入門書としておすすめの一冊です。
死後の世界、歴史に残る怪奇事件、有名な心霊スポット、
幽霊信仰によるイカサマとそれを暴こうとする懐疑主義者たち……。?
最古の心霊現象や、現代ならではのデジタルな幽霊なども紹介。
味わい深いポップなイラストと著者の軽快な語り口とともに、
幽霊の世界に一歩足を踏み入れてみませんか?
はじめに
最初に幽霊の定義や、日本では馴染みのない「ホーンティング」
「懐疑的調査」など基本的なことがかかれています
・幽霊とは何か?
・ホーンティングとは何か?
・懐疑的調査
近代以前
さまざまな国の古い死に関する伝承などがまとめられています。
「怪しい古城」のページには日本の姫路城が取り上げられています。
・死後の世界
・ハントゥ
・ダビー
・幽霊の訪問
・季節のお祝い
・歴史に残るホーンティング
・魔物
・霊との交信
・怪しい古城
・護符
・コック・レーンの幽霊
19世紀
「日本の幽霊」が取り上げられています。
江戸時代がモチーフとなっているイラストです。
諸外国の幽霊とはかなり異なっていることがわかります。
・心霊主義
・降霊術
・日本の幽霊
・北アメリカの幽霊伝説
・霊応盤
・人里離れた怪しい場所
・心霊写真
・クラブと教会
・超常現象を表現した建築
20世紀
「リミナル・スペース」に京都の清滝トンネルについての記載があります。
・インチキを暴く
・想念形態
・幽霊が出る廃墟
・ゴーストハンター
・心霊調査の道具
戦争と幽霊
最恐の心霊スポット
リミナル・スペース
お化けアトラクション
タイムスリップ
ドッペルゲンガー
20世紀中頃
時代が進むと乗り物などの幽霊が登場してきます。
また動物の幽霊も登場するのも面白いですね。
・乗り物の幽霊
・不気味な人形たち
・異次元
・不快な渦
・幻の動物
・幽霊のでる病院と学校
・メディアの中の幽霊
ポストモダン期
情報が発達したことで幽霊に関する情報も早く知れ渡るようになった時代です。
・ハイゲイト墓地
・取り憑かれた物
・ゴーストタウン
・ホワイト・レディ
・アミティウィルの幽霊屋敷
・幽霊写真
・悪魔パニック
・メディアに登場するゴーストハンター
21世紀
インターネットを通じたデジタル民間伝承が多いです。
日本のくねくねや、ゼルダの伝説についても書かれています。
・ゴーストハンティング テレビ番組
・現代のホーンハンティング
・幽霊が出るホテル
・インターネット幽霊
・消えない伝説
・世界の幽霊たち
・現代の幽霊
読んでみて
イギリスを中心に幽霊、ゴーストにまるわる事象がかわいらしいイラストでまとめられています。
日本ではあまりなじみのない「ホーンティング」など基本が冒頭に
その後にざっくり年代別に記載されています。
日本の幽霊は江戸時代をモチーフとしたイラストで描かれており
「外国人からみた日本の幽霊はこんなかんじなのか!」
という発見も。
またゴーストハンターについても記述が多く、諸外国ではこんなにも幽霊被害や
幽霊を捕まえようというのが多いのだなあと思いました。
著者:アダム・オールサッチ・ボードマン
翻訳:ナカイサヤカ
出版社:マール社
発売日:2023年6月20日
【本日のサムネイル】
ハロウィンのキャラクター(おばけ)
帽子をかぶった可愛いお化け(幽霊)のキャラクターです。
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