洗濯を干す、
食事を作る、
お風呂に入る、
そんな時私はAmazonのオーディブルを聴くことが多いです。
youtubeは途中広告が入りますが、
オーディブルは広告がないうえに
朗読されていらっしゃる方が上手なので
とても聞きやすく重宝してます。
今回は「起業の天才」です。
どんな内容なの?
かつて日本には、「起業の天才」がいた。
リクルート創業者、江副浩正。(えぞえ ひろまさ)インターネット時代を予見し、社員のモチベーションを巧みに鼓舞した
彼がつくろうとしたのは、「グーグルのような会社」だった。
だが彼の名は「起業の天才」ではなく、
戦後最大の企業犯罪「リクルート事件の主犯」として人々に記憶される。「ベンチャー不毛の地」となった日本に必要な「起業家の資質」とは何か。
リクルート事件の大打撃を乗り越え、
株式時価総額で国内10位にまで成長した「奇跡の会社」はどのようにつくられたのか。苦境に立たされたすべての日本人に贈る、歴史に葬られた「起業の天才」の真の姿。
Amazonより
第1部 1960
江副の起業するまでの半生と
リクルートを起業してからの快進撃が書かれる。
当時存在しなかったことを当たり前に仕事にした
彼のバイタリティのすごさが書かれている。
第2部 1984
時代の寵児となっていた江副の性格が徐々に変わり始め
周囲もまたその金や権益に群がり
そして悪意があからさまになっていく。
ただただ不穏な感じが包んでいく。
第3部 1989 昭和の終焉・平成の夜明け
気付けば周囲にはふるまいを諫めてくれる人が皆無となっていた。
そしてリクルート事件が起きる。
誰が読んでいるの?
この「起業の天才」の朗読は
「海老塚 久蔵さん」が担当されています。
東京俳優生活協同組合に所属されており、
〈ナレーション〉
CSフジ『超・つば九郎タイムス』
YOUTV『横浜ミストリー』
TOKYO MX『田村淳の訊きたい放題』
TVCM『大江戸温泉物語』
Amazon audible『東洋経済シリーズ』の他、
各種舞台などで活躍されていらっしゃいます。
聞いてみて
去年の真冬、雪かきしながら粛々と聞いていました。
リクルートについては、「リクルート事件」というものがあったこと
いまも継続して広告業をしていること
くらいしか認識はありませんでした。
これはまさに
聴くリクルートの社史そのものでした。
まだグーグルもインターネットがなかった時代に
こんなにも野心にあふれ、かつ楽しそうな
女性も男性もガンガン働ける会社があったなんて!
当時働いていた人たちは最高楽しそうだなあ。
(上層部の人たちはそれなりに大変そうではありますが)
わくわくの第一部が反転
第二部になると、なんだか雲行きがあやしくなります。
聴いてるのに、ドラマのようにハラハラして
なんどか一旦停止してしまうこともしばしばでした。
どんどん規模を拡大していくリクルートに対して
周囲の企業の無言の悪意のような圧も感じられて
当時の彼のプレッシャーはものすごいものだったのでしょう。
それでも、時代の寵児となった彼に
「それはおかしいよ」
と肩を叩いてくれる人が当時いたならば
きっともっと違った未来があったであろうことは
いうまでもないことかと思います。
私くらいの年代(40代)の東北に住んでいたひとならば
憧れだった安比高原。
このスキーリゾートも江副さんの功績の一つだったのは
知りませんでした。
こんな元気な企業が日本に再びあらわれて欲しいですね。
著者:大西康之
出版社:東洋経済新報社
発売日:2021年1月29日
【本日のサムネイル】
ユニコーン企業のイラスト
大成功を収めているユニコーンのように貴重なベンチャー企業、
ユニコーン企業のイラストです。
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