心を燃やせ
2020年にヒットした国民的(?)アニメーションの劇場版ノベライズです。
こちらは「児童向けノベライズ」のみらい文庫のものの感想になります。
今までみらい文庫から出版されている二冊
「炭治郎と禰豆子、運命のはじまり編」
「きょうだいの絆と鬼殺隊編」
と同じ作家さんが書かれています。
カラー口絵と、アニメイラストの登場人物紹介、
いままでのあらすじもありますので、しばらく読んでなくても大丈夫です。
この劇場版の見どころは
強制昏倒睡眠の術にかかりそうになりながら
炭治郎と伊之助が連携プレイで鬼の首を切るシーンと
煉獄さんと猗窩座のバトルシーンだと思います。
これらのバトルシーンは、たぶん漫画や映画には負けると思います。
列車に乗って、炭治郎をはじめ四人がそれぞれの夢の中でみたこと、
それによって揺れる心、
倒れていた炭治郎に止血を教えるシーン等
「静」の場面こそノベライズの良さが活きていると感じました。
個人的に炭治郎にあの夢をみせた魘夢は
これまでこの物語に登場した鬼の中でもいちばん人でなしでは?と
腹立たしく思いました。
現実がなかったことになって、家族が生きていて
そんな居心地のいい夢に気づいて
自らの首に刃を押し当てるのは
相当の覚悟と強さだと思います。
なぜかこの本は妙に親目線で見てしまいます。
炭治郎さんがんばって…と思うと同時に
そんな頑張らんでいいよ、
ちょっとでいいから休んでほしいとも思ってしまいます。
鬼滅の刃は原作である連載漫画は昨年完結しています。
このみらい文庫版の鬼滅の刃も最後まで刊行してほしいです。
【あらすじ】
鬼になった妹・禰豆子を救い、家族の仇討ちをするために鬼殺隊に入った炭治郎。
善逸、伊之助、禰豆子と一緒に次の任務地《無限列車》に到着するが、
そこでは、短期間のうちに40人以上のもの人が行方不明になっていた……。
炭治郎は【炎柱】の煉獄杏寿郎と合流し、《無限列車》の中に潜む鬼と戦うことになった!
しかし、炭治郎たちを待ち受けていたのは、果てしなくつづく無限の夢の中で――!?
劇場版 鬼滅の刃 無限列車編 ノベライズ みらい文庫版 (集英社みらい文庫)
原作:吾峠呼世晴
著者:松田朱夏
出版社:集英社みらい文庫
発売日: 2020/10/16
【本日のサムネイル】
蒸気機関車・汽車のイラスト
煙を出しながら走っている、蒸気機関車(汽車・SL)のイラストです。
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