今回紹介する本は
黒澤いづみさんの
「人間に向いてない」
です。
どんな内容なの?

「家族という病」に苦しむ、
息子、娘、母、父、すべての人に届けたい。ある日突然発症し、
Amazonより
一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる病
「異形性変異症候群」。
政府はこの病に罹患した者を法的に死亡したものとして扱い、
人権の一切を適用外とすることを決めた。
十代から二十代の若者、
なかでも社会的に弱い立場の人たちばかりに発症する病が蔓延する日本で、
異形の「虫」に変わり果てた息子を持つ一人の母親がいた。
あなたの子どもが虫になったら。
それでも子どもを愛せますか?
読んでみて

こちらの作品は
Amazonのオーディオブック「Audible(オーディブル)」で聴きました。
私はいつも、食事を作っている時や洗濯物を干している時など、
ちょっとした隙間時間に「聴く読書」を楽しんでいます。
家事で手が離せない時でも、
耳から物語が流れ込んでくるだけで、
いつもの家事の時間が贅沢な読書タイムに変わります。
忙しくてなかなか本を開く時間が取れないという方にも、ぜひおすすめしたいです。
子どもにごはんの呼びかけをしても返事がない。
どうしたんだろう…
部屋に行ってみたら、そこには巨大な虫がいたら
しかもその虫が、子どもが虫になっていたらどうしますか。
フランツ・カフカの「変身」
この作品のあらすじをご存じの方も多いと思います。
まさにそれを彷彿させる設定ですが
本作は「家族側」の視点で書かれています。
なぜ息子が虫になってしまったのか
主人公、晴美は悩みながらも懸命に息子の世話を続けますが
夫は息子を「処分」するように言い、存在そのものを無視し始めました。
孤独な闘いのなか、晴美が出会ったのは「みずたまの会」。
そこは、同じように「虫になった子」を持つ親たちのコミュニティでした。
そこで彼女は、
自分たち以外にもこの不条理な現実に直面しつつも
奮闘している人々がいることを初めて知ります。
人間に向いてない
というタイトルですが、それは子どもの叫びでした。
自分はここにいるのに、話を聞いてくれない親。
あなたはなにもできないから
と率先して何もかもやってしまう。
親はそれを愛情だと思ってしまう。
何をしてもほめることがない。
「だったら自分はいったいなんなんだろう。」
親が「愛情」だと思い込んでいた過干渉が、
いつの間にか子どもの心を殺し、
人間であることを諦めさせてしまう。
そんな無意識の絶望こそが、この奇病の正体でした。
息子の優一は、その奇病から無事に人間に戻ることができました。
晴美が「よかれと思って」いた行動が
彼の気持ちや心を無視していたことに気づき、行動したからです。
正直それで人間に戻るの?と思わなくもないですが
優一にしてみたらそれらが戻る引き金になったのは確かなのでしょう。
しかし、物語はそれだけでは終わりません。
皮肉なことにずっと高圧的だった夫、勲夫が虫になってしまいました。
それは夫の母からの執拗な過干渉によるものであろう描写があります。
家族からの過度な干渉によるストレスで虫化してしまう。
それが本当にこの奇病の原因ならば、今の日本で罹患する人も多いのではないでしょうか
自分の家族がある日虫になっていたら
あなたはどうしますか。
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