【人気作家の日常をのぞいてみませんか】書店はタイムマシーン -桜庭一樹読書日記2

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文芸

【初回公開:2011/01/21 (Fri) 19:58】

書店はタイムマシーン -桜庭一樹読書日記2

桜庭一樹

  • 文庫: 322ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2010/11/27)
  • ISBN-10: 4488070663
  • ISBN-13: 978-4488070663
  • 発売日: 2010/11/27
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm

『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を、
『私の男』で直木賞を受賞するまでと、してからの、
ドキドキとバタバタの日々…。
作家サクラバカズキは、
そんななかでもとにかく小説を書き続け、
ひたすら本を読み続ける。
稀代の読書魔を虜にした本をたっぷり紹介する、
大好評ウェブ連載『桜庭一樹読書日記』、
待望の文庫化第二弾。
(Amazonより
※「少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記」が一巻のにあたる。

前巻は「私の男」を書きあげるまで。
これは受賞ラッシュの最中の日記。(一年間)
だいたい2007年くらいのことなのだが
作家がどんな生活をしてるのかが、
ほんの少し垣間見えて面白い。

彼女は読書家として有名なのだ。
特に海外文学ミステリーが好き。
とは
この巻で知った。
私は海外文学がからっきしダメなので
作家はこういうものだと思っていたが
そうではないらしい。
巻末のページでそう知った。
彼女を見てると
本を楽しんでると思う。
ここまで読んで読んで読み倒し
書いて
かつ読みたいのが廃番で絶版であれば
編集部に熱く語る。
そしてそれが再販されたり。
ここまでくると「すっげえええええ」としかいえない。
ものすごい。
私もどうしても欲しい本があって
ネットを漁って10日かけて探した挙句に
神田の古本屋のネットワークでそれを見つけ
モニターの前でガッツポーズしたことがある。
考えてみたら、それもいいが
普通は出版社に問い合わせ、なんだろうなあ、など思ったり。
(私の場合、出版社自体が倒産していたのもある)

もとい。
とにかくミステリーの最新から古典まで
あらゆる本を読んでいて
もう彼女がセレクトした本屋さんが出来るのでは?と思った。
そして前巻の時も思ったが
自分が本を読んでない、愛したりないとしみじみ思う。

作家の生活を垣間見た後
これをガイドブックとして、興味のもった本を読んでみるという
ガイドブック的使用法も出来るのが嬉しいところである。

タイトル:書店はタイムマシーン -桜庭一樹読書日記2
著者:桜庭一樹
出版社:東京創元社

書店はタイムマシーン―桜庭一樹読書日記

【2020/11/04追記】

このシリーズのすごいところは、とにかく著者の読書量がものすごいことに尽きます。

時々写真もありますが、とにかく本だらけ。

自分もそこそこ蔵書はありますがあくまでも部屋に収まるくらいでとどめています。

が、著者は廊下にも本のタワーが。これ絶対ほかの部屋、寝室台所まで積んであるやつだな!!

と予想できる積みっぷり。

そして毎日書店に行くという徹底ぶり。

都会のど真ん中に居を構えるというのは毎日書店に行けるという利もあるのか!!

お金も収納場所も考えると毎日は無理だなあと勝手に読み手はひるんでるのに著者は毎日書店に行き本を買い、執筆をし、明け方まで本を読む。

もう文字に取りつかれているのでは?レベルの徹底っぷり。

ただこれ1と違うのは、途中に「私の男」の執筆時期がありリアルな執筆情景が一瞬垣間見れるということ。

めちゃくちゃボーナストラックすぎです。

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