【妻はドールです】無機的な恋人たち

(本ページにはプロモーションが含まれています)

 

ノンフィクション

今回紹介する本は
濱野ちひろさん
無機的な恋人たち
です。

どんな内容なの?

「人は無機物と愛し合えるか?」

2019年、人間と動物の性愛を描く『聖なるズー』で
鮮烈なデビューを果たした
ノンフィクションライター・濱野ちひろ。

待望の書き下ろしノンフィクションとなる今作のテーマは、
「人と無機物のセックス」。
人は「人以外」と愛し合うことはできるのか?
セックスロボットが普及すると人々のセックス観はどう変わるのか?

AIに恋をする人々が出てきている今だからこそ、
「無機物とのセックス」を通して、近未来社会の「性と愛」を予見する。

Amazonより

第一章 シンテティックな愛は永遠に

2023年アメリカ、デトロイト
デイブキャットという青年はシドレという名の等身大女性と住んでいた。
住んでいるだけではない。
彼らは結婚をしているという。
「シンテティック」
アンドロイド、ガイノイド、マネキンやラブドール
それらを彼はそう呼んでいる。
そんな彼と著者は一緒に暮らし取材を行った。

第二章 裏切りと喪失の経験

ジョージア州に住むジム。
彼もまた等身大ドール、アンナと住んでいる。
過去に結婚していたが、妻の不倫により離婚。
彼はアンナとの関係は絆の問題だという。
パートナーとして彼女のことが必要だと。

第三章 フェティシストと夫

ジョセフはドールを芸術品だという。
前件二人のようにドールをパートナーとしてみてはいない。
彼は等身大ドールに魅せられたコレクターだった。
廃棄寸前で売りに出されてるドールを買い
それを修理しメイクアップを施し美しく着替えさせる。
それを楽しんでいた。

第四章 ミクの夫として生きる

公務員として働く近藤顕彦さんは「初音ミク」と結婚したことで有名である。
一体なぜミクさんと結婚したのか。
彼のバックグラウンドとミクさんんとの出会いをきいた。

第五章 身体を探して

トランスジェンダーの女性、ミア。
ミアもまたドールと暮らす。
自分のことを話続けるミアにふりまわされる著者。
少しずつ距離を縮めていくが。

第六章 秘密の実験

デイブキャットが新しいドールを購入した。
今までとは違う背景のないそれは
性交のために購入されたものだった。
また著者はジョセフの自宅で、
彼のドールと一緒に過ごすという体験をしていた。

第七章 中国と日本のラブドールメーカー

取材した人々の所有していたドールのなかで多かったのは
中国の会社、ジーレックス社のものだった。
著者はジーレックス社に取材を申し込んだ。
また日本のドールメーカーで有名なオリエント工業にも話を聞いている。

第八章 無機物の死

「人間ラブドール製造所」
人間がラブドールになり写真撮影をするというサービスがある。
新レイヤさんが行っているそれを取材した。

読んでみて

読んでる間じゅう、
「人間とは何か?」
という問いがずっと頭の片隅に居座っていました。

前作『聖なるズー』では動物との性愛を、
そして今作のテーマは「ラブドール」。
正直なところ、
「こんなに面白そうなテーマがあるなんて!」
という野次馬根性にも似た好奇心で、
この本に飛びつきました。

ラブドールと聞くと、
どうしても
「女性に縁のない男性が、大金を払って性的な身代わりを求めている」
という、どこか偏ったイメージを抱いてしまいがちです。
しかし、本書に登場する彼ら、彼女らは、驚くほど繊細な心の持ち主でした。

過去の人間関係に傷つき、ドールと静かに暮らすことを選んだジム。
ドールを介して、男から女へと変わっていく自分自身を理解しようとするトランスジェンダーのミア。
それぞれが抱える背景は異なりますが、
共通しているのは、所有しているドールを心から大切に想っていることです。

彼らはドールを単なる「モノ」としてではなく、一人の人間のように扱います。
一体一体に物語を紡ぎ、人生を与える。
そのプロセスは、私には深い「癒やし」であり、純粋な「愛」の形であるように感じられました。

傍目には奇妙に映るかもしれませんが、
彼らは今の生活に満足し、自分なりの幸福をしっかりと掴んでいます。
そんな彼らの姿を通して、「愛することの本質」を突きつけられたような気がします。


無機的な恋人たち

著者:濱野ちひろ
出版社:講談社
発売日:2025/10/16

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