チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男

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ノンフィクション

【初回公開:2013/08/30 (Fri) 09:34】

チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男
遠藤 誉 (著)

単行本: 336ページ
出版社: 朝日新聞出版 (2012/9/7)
言語 日本語
ISBN-10: 4023311219
ISBN-13: 978-4023311213
発売日: 2012/9/7
商品パッケージの寸法: 18.9 x 13 x 2.5 cm

内容紹介
2012年、中国の審判が下された。

文化大革命時代、父親の肋骨をへし折った男・薄煕来。
彼は、手段を選ばぬ方法で野望を膨らませ、
5000億ともいわれる不正蓄財をし、
「第2の毛沢東」を目指した……。

薄煕来の妻・谷開来は、
なぜ英国人ヘイウッドを毒殺したのか?

莫大なチャイナマネーとスパイ。
権力と欲望。
世界をゆるがす薄煕来事件の真相に迫る。

中国政府高官と太いパイプを持つ著者がつきとめた真実とは?

完全ノンフィクション・サスペンス。

(Amazonより

先週、この事件の裁判が始まったとひっそり報道があったので
「これは今読まないでいつ読むんだ!」と。
(なかなか読まないから毎回こうなるのです)

著者が安全安心に生活されているのかがとても心配になってしまうほどに
核心に迫った内容に驚きました。
全てが確証されているのではないので、あくまでこうであろう予想のもと書かれていることもありますが
ここまではっきり書かれてる方はそういらっしゃらないのではないでしょうか。
書いてくださった、そして発表して下さったことにまずは感謝を。

中国独特の文化はあまり日本では知られていない部分も多いので
すこし戸惑った部分もあります。
以前日本の政治家の側近が
「偉くなるとそれだけ余計なことにお金がかかる」と言っていました。
どこの国でも同じではありますが
中国という国は、一族間の絆がものすごく強い。
けれど一人が失脚したらすべての人が皆殺し(あるいは似たような境遇)になってしまうということ。
お互いがお互いを虎視眈々と狙っている。
それが政治家なんだなと。
日本では仮に失脚しても「元総理」「元○○大臣」の方がやりやすかったりですが
そんな生易しい世界じゃなかった。
いくら酷いことや悪いことをしても全てが偉くなったらオッケー!という考え。
トップにさえなればそれでいいという考えで動いてるようです。
なんだかいろいろすごくて
報道で中国の官僚をみると
「あーこの人もアレしてるのかー」と
ぼんやり思ってしまってます。
ものすごくタイムリーな話題の本なのでぜひとも!
いつ読むの?
今でしょ!
(・・・と一応書いておきます)

チャイナ・ジャッジ

著者:遠藤 誉
出版社:朝日新聞出版
発売日:2012/9/7

【2021/03/30 追記】

古い本ですが、中国の政治の動きや性質がよくわかる本です。
ここまで丁寧に書かれているものはそうそうないと思います。
前作「チャイナ・ナイン」という本があるそうですが
いま知ったくらいなので、このれだけでも十分読めます。
ちょっと分厚いですが、読み始めたら一気に読んでしまうくらい
臨場感もすごい内容です。

【本日のサムネイル】
アジアの国旗のイラストから「中国国旗」
アジアにある沢山の国々の国旗をデフォルメしたイラストにしたものです。

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