限りないダントツ経営への挑戦 増補版

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ノンフィクション

【初回公開:2013/08/05 (Mon) 11:52】


限りないダントツ経営への挑戦―強みを磨き弱みを改革
坂根 正弘 (著)

単行本: 187ページ
出版社: 日科技連出版社 (2006/07)
ISBN-10: 4817191872
ISBN-13: 978-4817191878
発売日: 2006/07
商品パッケージの寸法: 18.4 x 13.6 x 2.4 cm

内容(「BOOK」データベースより)
経営者の苦悩と決断でどん底からのV字復活を成し遂げたコマツの経営構造改革。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
坂根/正弘
1941年(昭和16年)1月7日、広島市に生まれる。
1963年3月大阪市立大学工学部卒業。
1963年4月株式会社小松製作所入社。
1989年6月取締役。
1991年1月小松ドレッサーカンパニー(現・米州コマツカンパニー)社長。
1994年6月常務取締役。
1997年6月経営企画室長。専務取締役。1
999年6月代表取締役副社長。
2001年6月代表取締役社長。
2003年6月代表取締役社長兼CEO
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(Amazonより

コマツの元社長さんがテレビでいろいろ面白いことをおっしゃっていらっしゃったので
なにか読んでみたいなあと思いました。

重器機のコマツといえば、
GPSを使った
「いまどこでどの機械がうごいているか」がわかる
見える化システムを作ったのが有名です。
これは著者が始めたシステムです。
正直これについて詳しく載ってないかなあと思ったのですが
これはさらっとしか載ってませんでした。
前半は、赤字だったコマツをどう改革していったか
後半は、著者の半生が書かれています。

今までやらなかったこと
長年なあなあですませていたことなど
全部ばっさり止めたり縮小したこと。
海外展開もしている会社です。
社員数も多いのです。
それでも「一回だけの大手術」として希望退職を募ってます。
一回だけ、ということ。
働く意欲を保ちつつ、危機感を持たせるにはこれしかなかったと
痛みのある革命だったとあります。

革命をしつつもコマツの創業者である、竹内明太郎のいっていた
「心得」を大事にしていく姿勢は見習いたいと思います。
新しいことと
今までの伝統のバランスの大切さがあって
いまのコマツがあるのだと思います。

後半の半生を読んで思いだしたのは
ノーベル物理学賞を受賞した小柴氏。
小柴氏の人生は不思議なことで
運と縁があってのいまがあるものでしたが
著者もまさにそうでした。
運と縁があって、その上で考え動いてのいまがある。
こんなに共通点があるのは不思議だなあとしみじみ思いました。
意外と思いきって動いた方が人生面白くなるのかもしれません。

限りないダントツ経営への挑戦 増補版

タイトル:限りないダントツ経営への挑戦 増補版 
著者:坂根 正弘
出版社:日科技連出版社
発売日:2006/7/1

【2021/03/09 追記】
著者のWikipediaをみたらバイタリティにあふれすぎてびっくりしました。
なんとお元気な…!
これを書かれた当時と今ではシステムも変わったところがあると思いますが
「現場力」を第一に考えてきたコマツならではの基礎が描かれている本です。
社長や会長の書かれた著書の場合、半分は著者の自伝がかかれています。
これもそうですが、ほかの著者のように自慢とか押し付けではなく
ただ愚直に働いた姿が描かれています。
そこも読みどころです。

【本日のサムネイル】
ブルドーザーのイラスト
きなブレードを使って土を掘り起こしたり地ならしをするために使われる重機、
ブルドーザーのイラストです。

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