【食うこと、すなわち生きること】ハイパーハードボイルドグルメリポート

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ノンフィクション

どんな内容なの

テレビ東京で不定期放送されるカルト的な人気番組
「ハイパーハードボイルドグルメリポート」。
“ほかじゃありえない”内容が話題の同番組を
企画・取材・演出までほぼ一人で手がけたプロデューサー・上出遼平氏の初著書。
番組内に収まりきらない世界の現実を「人が食う」姿を通じて描く。

Amazonより

リベリア 人食い少年兵の廃墟飯

番組の放送が決まって2カ月。
著者はリベリアにひとり降り立つ。
カメラマンはいない。すべて著者が撮影する。
最初に向かったのはリベリア最大級の市場。
そこであるものに目を奪われる。

台湾 マフィアの贅沢中華

台湾に取材に入った当日コーディネーターに約束が破談となったと伝えられる。
台湾マフィアの取材はできなくなり、それでも番組造りのために著者は他の取材を行う。
帰国前日突然マフィアの宴会に参加できるとの連絡が舞い込む。

ロシア シベリアン・イエスのカルト飯

ロシアの山奥にある太陽の町
ここは宗教団体「ヴィッサリオン教」の信者が住む町だ。
そこに向かった著者は全く自由のない取材をすることとなる。
信者の素の食事を見てみたい
著者はある行動を起こす。

ケニア ゴミ山スカベンジャー飯

ナイロビでスカベンジャーといえば、ゴミを漁って生活の糧を得る人々をさす。
そのゴミ山の権利を争ってギャング同士が争いを起こしている。
そんなゴミ山で著者は14歳の少年と出会う。

読んでみて

ネットをみて気になった本があったら即読めるように動くようにしてる。
ロシアのカルト教団の記事に本書の紹介があったので読んでみました。

そもそもはテレビ東京の同名タイトルの番組があって
その書籍版というのは読む直前に知りました。
動画などは一切見ていなかったので
クレイジージャーニーの丸山ゴンザレスさんのような取材かと予想。
全く予想は外れていました。

世界のさまざまな場所に住んでいる人たちがなにを食べているのかがテーマの番組で
書籍版はリベリア、台湾、ロシア、ケニアの4国となっています。

かつては兵士でも、マフィアでも、カルト宗教の信者でも、ゴミ山で暮らしてても
みなお腹がすきます。
ごはんをたべて、生きています。
生きるためのその食事はわたしたちにとって受け入れがたいものだったり
手に届かない勢を尽くしたものだったりします。
食べるという当たり前のことからみえてくるものがこの本にはあります。


ハイパーハードボイルドグルメリポート
公式サイトはこちらからどうぞ


ハイパーハードボイルドグルメリポート

著者:上出遼平
出版社:朝日新聞出版
発売日:2020年3月19日


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【本日のサムネイル】
グルメライターのイラスト(男性)
レストランで食事をしながら
料理の写真を撮ったりレビューを書いている男性ライターのイラストです。

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