発達障害がある著者のライフハック術をまとめた本です。
障害者むけに書いてありますが、一般人?健常者の私でも
「なるほど!!」が多々ありました。
1・生活環境 サバイバルに絶対必須の設備ハック
01:食洗機が「先延ばし」人生を解決する
・設備投資できない病を治すには「買ったらラクになった!」体験をするしかない
・食洗器のすごさは、作業が「一手」で終わること
・あなたは頑張らなくていい。機械に任せよう
02:健康が一番高い。今すぐ「寝床」に課金せよ
・身体を壊す「前」に、ディフェンスの投資をしよう
・最も投資対効果が高いのは、マットレス
・中価格帯はハズレも多い。思い切って投資する価値はある
03:机といすは、あなたの家の「知的生産拠点」
・発達障害サバイバルで、「知識」は大きな武器になる
・人は、ちゃぶ台では永遠に勉強しない
・ちいさくてもいい。自宅の一角を「知的財産拠点」にしよう
04:「ぶっこみ収納」で、汚部屋から脱出せよ
・汚部屋とは、あらゆるモノが「混ざった」状態
・収納グッズはいらない。本質ボックスとゴミ箱にぶっこめ
(定位置は決まってないが保存する必要があるもの)
05:「いつも何かを探す人生」を断ち切るツール
・家の鍵、車の鍵、スマホ、財布、ベルトには返事をさせよう
・キーファインダーのリモコンは、机に両面テープで固定せよ
2・お金 貧困と借金から学んだマネーハック
06:「世界一ラクな家計簿」で浪費が止まる
・クレジットカードは「支出管理」の最強ツール
・僕らは浪費問題を、「感覚的」に捉えることはできない
・光熱費、携帯電話など、支払いはすべてクレジット払いに一元化せよ
07:多重債務生活を今度こそ終わらせるたったひとつの方法
・借金生活をリセットする方法は、引っ越ししかない
・住む場所を変えれば、生活が変わり、お金の使い方が変わる
・気持ちを変えるな、物理的に変えろ
08:「貯金0円」の発達障害者が100万円貯める技術
・なんとなく節約しても、貯金は増えない
・生活を楽しむと、支出が減る。その余りが貯金
・余剰ある生活のためには投資が必要
09:食費を減らしたいならスーパーに行くな
・家に食べ物が十分にあれば、間違いなく支出は減る
・送料や単価はとりあえず気にしない
・買い物はネットスーパー
10:借金はちょくちょく借りるな
・お金を失うことより信用を失うほうがこわい
・借金の額が多いほど、それを貸してくれたひとはあなたの味方になる
3・習慣 くり返しが苦手な僕らの365日ハック
11:「一日一箱」で習慣を固定しよう
・習慣が続かないのは「やることが分散」しているから
・毎日やることは「一箱」にまとめよう
・使う箱は「中身がみえるもの」にする
12:やることパニックは「他人に」管理してもらう
・僕らはタスクが3つあると爆発します
・週一回、誰かに「タスク」を書き出してもらう
・自分で出来ない時は、他人の脳を使おう
13:「決断疲れ」には週一カレーが効きます
・「夕飯を選ぶ」だけでも、僕らは疲れている
・ルーチンを利用して、生活にリズムを作っていこう
14:「風呂に入れない病」を解決するスゴ技
・掃除用具は風呂場の横に常備せよ
・バスタオルが足りなければ買いに行こう
15:起きるハードルを極限まで下げた目覚めハック2・0
・「気持ちいい刺激」ほど、二度寝防止に効果的
(起きたらカーテン開ける、目薬、ひんやりフェイスシート)
・効果がない場合、いくつかのやり方を組み合わせてみる
16:睡眠薬を飲んでも眠れない夜を救う「強制終了」
・睡眠薬を飲んでもスマホをやめられないのはうつの兆候
・スマホを手から離すのは難しい
・五感を物理的に遮断して、強制終了しよう
(ホットアイマスク、イヤホン、お香など)
17:「パジャマ」でアルコール依存を止める
・「呑まないと眠れない」なら、アルコール依存症を疑え
4・在宅ワーク だらだらに勝つ自宅作業ハック
18:何よりもまず「動かない椅子」を用意する
・在宅ワークの最大のデメリットは「オンとオフの欠如」
・イス一脚でいいので「休み専用」の場所をつくれ
19:発達障害のための最強「机コックピット」
・L字に机を配置する。
・ほぼすべての必要なものに「一手」で手が届く
・「作業スペース」を極力広くとる
・「身体の負荷」を可能な限り小さくする
・チェックを怠っていけないものは常に「視界」にはいるようにする
20:「手洗い儀式」でだらだら癖を追い払う
・家で作業する日も、ジャケットを着よう
・儀式は確かに「茶番」だが、現実的効用がある
21:「過集中で脱水症状」は小型冷蔵庫で防ごう
・「生産性上がりまくり!」は過集中の恐れあり
・手の届く場所に飲み物・食べ物を置いておこう
22:タスクはデカいホワイトボードに全部ぶっこめ
・在宅ワーク用の「最強のメモ帳」はデカいホワイトボード
23:すっぽかしをゼロにする「究極カレンダー」
・手帳、スマホ、カレンダーにそれぞれ予定を書き込むのは危険
・Googleカレンダー専用タブレットを買い、壁掛けしよう
・タブレットは安物でOK。この用途だけに使う
24:「お菓子を贈る」で緩い絆を維持する
・在宅ワークの人間関係は「持続する努力」が必要
・贈答は「贈るだけ」なので気合が入りすぎると意味が変わってしまう
5・服 おしゃれとか以前の身だしなみハック
25:あなただけの「ライナスの毛布」を手に入れよう
・感覚過敏の人は、おしゃれより着心地を優先しよう
・まず、自分に合った肌着を身に着けよう
26:アップルウォッチで「時計マウンティング」を回避する
・下に見られたくなければ、スーツではなく「時計」に気を配れ
・アップルは一種の信仰なので、ほかのスマートウォッチではダメです
27:「ジャケット+スラックス」を信じろ
・服を着るとは、自らを社会的コードに合わせることである
・最強の「型」は、ジャケット+シャツ+スラックス
・紳士服屋さんは僕らにとっての安全地帯です。「全部教えて」でOK
28:「部族のユニフォーム」はミリ単位で微調節しよう
・会社(あるいは社会的集団)には、ユニフォームがある
・地雷を踏まないためには、とりあえず「上司より地味に」から始めよう
・文化人類学者のつもりで「観察」を楽しむ
29:「たたむ」「収納する」これは悪い文化です
・洗濯から服の管理までをシステム化しよう
・床の「服の山」はかける収納で解決できる
30:安物のスーツでも「ちゃんとした人」にみせる
・何をおいても「服の手入れ」が一番大事
・手入れしたくないなら、安いものをすぐ買い替える
・安物も手入れはしたほうが長持ちする
6・食事 ずぼら完全対応版自炊ハック
31:最低限生きていく「食のベース」を常備せよ
・「栄養だけ摂ればいい」は危険。心の健康には「おいしさ」が大事
・栄養が摂れて腐らない食材を冷蔵庫に常備しよう
32:「味の素+塩」で9割の食事はおいしくなる
・味付けの基本は「十分なうまみ+塩」
33:「しょうゆのいれすぎ」ですべてを台無しにする
・しょうゆを入れすぎると料理はまずくなる
・調味料は「塩味をつける」ものではなく「風味をつける」もの
34:皮は一切むかなくていい
・煮崩れの原因は「強い火」と「混ぜすぎ」
・強火が必要な料理はとても少ない
・味に関係ない作業を徹底的に省け
35:レシピは「メタ化」すると無限に応用できる
・味付けは「うまみ」「塩分」「風味」「甘味」の四つを覚える
36:料理の効率は「熱源の数」で決まる
・自炊がめんどくさいのは、熱源が足りないから
・調理ケトルを買うだけで、調理効率は爆上がりします
37:皿テトリスを終わりにしよう
・台所の効率を上げるには、飲食店に学べ
・食洗器×同じ形の皿=最大効率
7・休息 生き延びるための休日ハック
38:「頑張る」は惰性、「休む」は意思の賜物
・「どんなときでも休むのはベターな判断」
・今日休んだあなたは頑張っている
・「休む」は意思の賜物、「頑張る」は惰性でしかない
39:完全な休日は「現実逃避」に徹する
・「完全な休日」と、「ただなんとなく休む」は全く違う
・読むのが脳の負担にならない本、アニメはOK。筋トレ、創作はNG
・家のそとにひとつ、家の中に二つ、ぼーっとする道具を用意しよう
40:「初心者に優しい」娯楽は危険です
・教養とは、エントリーコストの高い娯楽を楽しむスキル
・長い時間をかけて手にいれた趣味はあなたの資産になる
41:コンビニ散歩も「娯楽」になる
・娯楽とは、世界からいくらでも見つけられる
8・うつ 不安とともに生きる再起ハック
42:一発逆転マインドを捨てる
・小さな一歩には大きな価値がある
43:「向いてない仕事」を徹底的に避ける
・一度失敗すると「自分に何が向いてないか」を知ることができる
44:「貧乏人」とも「金持ち」とも広く付き合う
・人生が厳しい時期、人は自分から人間関係を切ってしまいがち
・普段からさまざまな経済的階層の人と付き合おう
45:躁うつの自分を「数字」でモニタリングする
・自分の調子を知るのが一番難しい
・セルフモニタリングは、気分ではなく「数字」で記録する
・第一優先は「睡眠時間」
46:「死ねばいいや」の麻薬に頼らない
・「成功」によって、不安を消すことはできない
・「死ねばいいや」をやめて不安を「背負って」生きよう
【いま「うつの底」にいるあなたへ】
・なにもするな。これらを実行するな
・魔法瓶に砂糖たっぷりの甘い紅茶をいれて枕元において眠れ。
起きたらそれを飲んで、それが空になった時補充する元気があれば補充しましょう。
・何もしないというのは、意思ある行動です
読んでみて
これを読む前から同じことをいくつかやってたことがあって
思わずにやりとしてしまいました。
「机コックピット」はお薦めです。
椅子が合わなかったので買い替えたい…腰が痛いです…
障害とか関係なくて、如何に自分がごきげんで暮らせるかを考えてみるのが大切だと思います。
「なんかつかいにくい」
「ここいつも汚いな」
「掃除したくない…」
と思った時が変えるチャンスではないでしょうか。
あと個人的に25の「ライナスの毛布」は重要視してます。
どうしても行きたくない場所に行く、謝罪に行かなければいけないなど
社会生活において逃げたいシーンはとても多いです。
そんな時に着ていく服やカバンの中に入れた小物でなんとか奮い立たせてがんばる。
そういうことが多いです。
自分が思っている以上に、あなたは頑張っています。
自分をもっともっと甘やかして、ごきげんになりましょう。
タイトル:発達障害サバイバルガイド――「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47
著者:借金玉
出版社:ダイヤモンド社
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