【初回公開:2013/08/20 (Tue) 11:34】
陽だまりの彼女
越谷 オサム (著)
内容(「BOOK」データベースより)
幼馴染みと十年ぶりに再会した俺。
かつて「学年有数のバカ」と呼ばれ冴えないイジメられっ子だった彼女は、モテ系の出来る女へと驚異の大変身を遂げていた。
でも彼女、俺には計り知れない過去を抱えているようで―
その秘密を知ったとき、恋は前代未聞のハッピーエンドへと走りはじめる!
誰かを好きになる素敵な瞬間と、同じくらいの切なさもすべてつまった完全無欠の恋愛小説。
(Amazonより
思い込みってこわいとしみじみ感じました。
最後の数ページで一気に物語は急変します。
9割は普通の恋人、(後に夫婦)の話です。
初恋を実らせた恋人が結婚し
のんきに暮らす話です。
実に巧妙といいますか。
たぶんこれは最後にでてきた一文を知って思い付いたんだろうと
すべて読んだ人になら容易に思い付きますが
ここまで騙されると
主人公の僕のように苦笑しかでません。
彼女がそうであると
彼女本人はいいましたか?
読んでいた時に思い込んでいたのは
あくまで主人公や、彼女の母親がいっていたことです。
彼女は何をいって
主人公は何をしてましたか?
彼女はしつこい。
そのしつこさまでがいとおしく感じるラストシーンでした。
著者:越谷 オサム
出版社:新潮社
発売日:2011/6/1
【2021/03/22 追記】
アイドル映画になっていたなあと記憶していたのでググってみたら嵐のメンバーでした。
映画はいまだに見ていませんが、これを読んだとき
「映画に向いてる話だなあ」と感じていたので納得でした。
重くない小説でかつファンタジー展開なので
読書感想文にはぴったりのものだと思います。
各種レビューを読むと映画を見た後に読んでよかった!という感想が多くて
たいていは原作→映画というパターンが多いので珍しいタイプだなと思いました。
【本日のサムネイル】
洗濯物・物干しのイラスト
洋服、ズボン、靴下の洗濯物が、お日様の下で干されているイラストです。
コメント