【もっと読みたかった名作】残虐器官・メタルギア ソリッド

文芸

【初回公開:2010/11/23 (Tue) 00:00】

残虐器官
メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット

 
伊藤 計劃 著
出版)残虐器官:早川書房
   メタルギア ソリッド:角川文庫


・残虐器官データ
文庫: 432ページ 
出版社: 早川書房 (2010/2/10) 
言語 日本語 
ISBN-10: 4150309841 
ISBN-13: 978-4150309848 
発売日: 2010/2/10 
商品の寸法: 15.6 x 10.8 x 2.4 cm


9・11以降の、“テロとの戦い”は転機を迎えていた。
先進諸国は徹底的な管理体制に移行してテロを一掃したが、
後進諸国では内戦や大規模虐殺が急激に増加していた。
米軍大尉クラヴィス・シェパードは、
その混乱の陰に常に存在が囁かれる謎の男、ジョン・ポールを追ってチェコへと向かう…
彼の目的とはいったいなにか?大量殺戮を引き起こす“虐殺の器官”とは?
ゼロ年代最高のフィクション、ついに文庫化。

・メタルギア ソリッド データ
文庫: 537ページ 
出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010/3/25) 
ISBN-10: 404394344X 
ISBN-13: 978-4043943449 
発売日: 2010/3/25 
商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.4 cm


戦争経済に支配された世界と、
自らの呪われた運命からの解放のため、
伝説の英雄ソリッド・スネーク最後の戦いが始まる。
全世界でシリーズ2750万本を売り上げた大ヒットゲーム完結編を完全小説化!

暗号名ソリッド・スネーク。
悪魔の核兵器「メタルギア」を幾度となく破壊し、
世界を破滅から救ってきた伝説の男の肉体は急速な老化に蝕まれていた。
戦争もまた、ナノマシンとネットワークで管理・制御され、利潤追求の経済行為に変化した。
中東、南米、東欧―見知らぬ戦場に老いたスネークは赴く。
「全世界的な戦争状況」の実現という悪夢に囚われた宿命の兄弟リキッド・スネークを葬るため、
そして自らの呪われた血を断つために。


この夏、ゼロ年代と呼ばれた作家に夢中になった。
そこで私は幾度となく著者の名を見た。
いとうけいかく…このかく、劃の文字に何故か畏怖を感じた。
知らない、見たこともない文字と
残虐器官のジャケット。
ガッチリとした漢字だらけの装備にただ圧倒されて
手に取れなかった。
存在だけは、文庫になったばかりからは知っていたのだが。

そしてメタルギア ソリッド。
大人気ゲームだという認識しかなかった。
はからずしも自宅にソフトがあったのにもかかわらず
見事なまでのアクションゲームのセンスが皆無のせいで
プレイすることはなかった。
だたプレイステーション3の無料コンテンツである「週刊トロ・ステーション」で
たまたま過去のゲーム紹介で見たのが
メタルギア ソリッド4だった。
そこで私はメタルギアの世界、スネークを知った。

ゼロ年代の代表である著者が
そのメタルギアのノベライズを書いていた。
正直期待はしてなかった。
相変わらず漢字武装作家と思っていた。
とりあえず残虐器官→メタルギア
その順番で読むか。
あくまでゼロ年代の代表作家のお手並み拝見、としか思っていなかった。

先入観がいかにくだらなく
かつ恐ろしいものと思い知った。
そして、自分が最初に感じた畏怖が当たったことに愕然とした。
同時に著者の作品が
魂に引き込まれた。
私の今秋読んだ本は伊藤計劃だと言える。
しかし、私は他の作品を読むことをためらってる。
あの幸せを味わえない苦しみを感じる苦痛を感じるのはいやなのだ。
しかし、私がそれらを購入するのは時間の問題だと思う。

タイトル:虐殺器官
著者:伊藤 計劃
出版社:ハヤカワ文庫JA

タイトル:メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット
著者:伊藤 計劃
出版社:KADOKAWA

【2020/10/23追記】

このビッグタイトルふたつで書いてる当時の自分の勢いがすごい。

こんな有名なの今だったら書くの躊躇するわ。

この頃やっとSFを読むようになりました。SFは正直苦手であえて避けてきたのですが

うっかり著者と飛先生にはまってちょこちょこと読むようになりました。

幼少期ゲームをしてない(30代後半からはじめた)、映画も苦手なので

どうしてもこういうゲームのノベライズはピンとこないですし、実際初めてでした。

ゲームとか関係なくいち作品として楽しんでもいいんだなあと思った本でもあります。

その後一気に刊行本一気に買い集めました!

もういらっしゃらないので永遠に新作が出ないと思うと悲しいのです。

そして未読でこれから読む人がうらやましい!!

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