【どれも静かで物悲しい】海を見る人

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文芸

【初回公開:2011/01/21 (Fri) 19:29】

海を見る人

小林泰三

  • 文庫: 389ページ
  • 出版社: 早川書房 (2005/5/25)
  • ISBN-10: 4150307970
  • ISBN-13: 978-4150307974
  • 発売日: 2005/5/25
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 1.8 cm

「あの年の夏祭りの夜、浜から来た少女カムロミと恋に落ちたわたしは、
1年後の再会というあまりにも儚い約束を交わしました。
なぜなら浜の1年は、こちらの100年にあたるのですから」
―場所によって時間の進行が異なる世界で哀しくも奇妙な恋を描いた表題作、
円筒形世界を旅する少年の成長物語「時計の中のレンズ」など、
冷徹な論理と奔放な想像力が生み出した驚愕の異世界七景。
SF短篇の名手による珠玉の傑作集。 場所によって時間の進行が異なる世界での哀しくも奇妙な恋を描いた表題作、
円筒形世界における少年の成長物語「時計の中のレンズ」など、
冷徹な論理と奔放な想像力が生みだす驚異の異世界を描いた7篇を収録したSF短篇集。
(Amazonより

・目次
時計の中のレンズ
独裁者の掟
天国と地獄
キャッシュ
母と子と渦をめぐる冒険
海を見る人

久々に難解かつ
「もーちょっとでわかるのに!うぐぐ・・・」という
もどかしい気分満載になった。
いわゆるハードSFなので。
総てがそうではなくって
システムだの原理だの、そういったのがわからないのでうぐぐ・・・なのだが
それを取っ払っても
「!!」といったものが多い。
私が思う王道的SFでかつ受け入れやすいだろうなと感じた「キャッシュ」。
いわゆる宇宙ものだが、近年話題になったあのアニメ純愛映画にも通じるなぁと。
「門」は、まさかなあと予想してたEDにどんぴしゃり。
でもちょっとニヤリとしたり。
最近「SFは難しいから・・・」と倦厭してるこえを聞いた。
私はこの作品を100パーセント理解したとは思ってない。
せいぜい40パーセントくらいだと思ってる。
それでも、ニヤリとしたり
その想いの儚さにやるせなくなったり。
そんなにかまえなくていい。
すべてわからなくてもいい。
よいものはわかるものだと言いたい。

タイトル:海を見る人
著者:小林泰三
出版社:早川文庫JA

【2020/11/03追記】

申し訳ないことなのですが著者のイメージがホラー作家というのが抜けずに

毎回「あれSFも書かれていらっしゃったんだっけ?」と思ってしまいます。

面白ければジャンル固定せずじゃんじゃん書いてくれ!!と日夜思っててもこの体たらくです。

猛省。

ホラーもすごいけどSFだってすごい。それがこの著者です。

相変わらず細かいことはわからんなあ状態で読んでますが

(SFは理論まで考えたら読み進められなくなるので「そういうもん!」で読んでます)

これは短編集なのでさらに細かいことを気にせず読めます。

読めますが難解、難解なのにそれが心地いいというほかの作家さんでは味わえないものとなってます。

ぜひよんでみてね(((・ω・)♪

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