静かに夜は更けてゆく猫といっしょに
コミックエッセイにカテゴライズされる本書は、
タイトルの通り、飼い猫との生活を綴った漫画になります。
一般的な猫漫画は
「うっわー!うちのネコチャンかわいいカワイイKawaii!!!!!!!」
という飼い主目線の
猫バカ満載のものが多いですが(個人の意見です)
こちらの本書はちょっとちがいます。
まず、主人公である男性フータ君
彼は正式な飼い主ではないのです。
同居人である妹、ピーちゃんが引っ越しの際連れてきた猫が
飼い猫となるキュルガなのです。
しかも引っ越してきた当初、名前がない。
登場人物紹介のページに
キュルガ・足長マンチカン
と表記されていたので拾ってきたとかではなく
購入された猫だと推測できます。
が
名前がとにかくでてきません。
しかも妹にはほぼほぼ懐いてないというありさま。
「こういう悲しいこともあるのか…!!」
としみじみ…
と思うもあまり妹も気にしてない様子。
そんなわけでキュルガは思いがけない出来事で
その名前をつけてもらい
家を闊歩しているのです。
そんなキュルガとフータ君と時々ピーちゃんの生活が描かれています。
初めてキュルガを抱っこしたとき、
その肢体がびよーんと伸びたことに
「こんなにのびて大丈夫なのかな」
そう思うフータ君。
シンプルな絵柄で淡々と描かれています。
ネコチャンカワイイ!!!!が全くない猫漫画…
本当に珍しいです。
キュルガの目の変化に驚き
しっぽのその柔軟さに感心し
スマホのカメラフォルダをキュルガでいっぱいにして
キュルガとフータ君たちは一緒に暮らしています。
そこにいるのが当たり前、
だけど時折「そんなことできたの?」という小さな発見をする。
これは猫だけでなく人同士でも同じではないでしょうか?
一日の終わりにゆっくり読みたい漫画です。
【もくじ】
・ネコと出会った3日間
・振るだけでいいというわけではない
・バーコードねこ
・ニンニャ
・教えてない言葉しかしゃべらない
・うっかりミカン
・ネコ「ボクを見ろ」
・瞳孔MAX
・ネコのグルーミングは痛い
・ネコのヒゲ触りたいけど触れない
・ネコの擬態能力
・うちのネコ、ラグい
・ネコの耳裏返しがち
・ネコは頭が通れば通り抜けられる
・ネコの写真うまく撮れない
・帰宅後のあまえ方がはげしい
・焼き魚観察しにくるネコ
・かまってほしいネコ
・物を落としたいネコ
・ネコが遊びに誘ってきた
・チェックしにくるネコ
・ネコに乗せたくなる
・どいてくれないネコ
・ネコの耳にビンタされる
・寝てたネコ
・キュルガのお風呂
・一緒に寝てくれるキュルガ
著者:キュルZ
出版社: KADOKAWA
発売日:2020/10/29
【本日のサムネイル】
夜のイラスト
月や星が空に浮かぶ、夜(夜空)のイラストです。
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