【国際情勢に強くなろう!】13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海

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文芸

地政学って知ってますか?
私はこの本を手にするまで
そんな言葉があるとは知りませんでした。

地政学って何だろう?

一言でいうと、地理的な条件に注目して、
軍事や外交といった国家戦略、
また国同士の関係などを分析、考察する学問です。

国というのは、基本的には「ある決まった場所」に存在しています。
例えば、日本は四方を海に囲まれた国です。
また、オーストリアやスイスといったヨーロッパの国の一部などは、
海に面しておらず国境はすべて陸にあります。
そうした地理的な条件は、それぞれの国の政治や経済、
安全保障などの戦略、
国同士の外交戦略に大きな影響を及ぼします。
国や国同士の過去の出来事やいま起きていることを、
地理的な側面から読み解いていくのが「地政学」なのです。

スタディラボ より引用

日本ではあまり馴染みのない学問のようですが
ロシアのウクライナ侵攻によって注目されているようです。

どんな内容なの?

【あらすじ】
高校生・中学生の兄妹と年齢不詳の男「カイゾク」との会話を通じて、
「地政学」が楽しくわかりやすく学べる一冊
子どもも大人も知っておくべき世界の仕組み。
歴史問題の本質、ニュースの裏側、国同士のかけひきを解き明かす!!

1日目 物も情報も海を通る
2日目 日本のそばにひそむ海底核ミサイル
3日目 大きな国の苦しい事情
4日目 国はどう生き延び、消えていくのか
5日目 絶対に豊かにならない国々
6日目 地形で決まる運不運
7日目 宇宙からみた地球儀

HonyaClub より

その風貌から近所の子どもたちに「カイゾク」と噂されてる店主と
高校生の兄と中学生の妹
二人は一週間カイゾクの講義を受け
最終日の試験に合格したもの一名だけが
アンティークな地球儀をもらえることになった。
その講義の内容とは?

1日目 物も情報も海を通る

カイゾクは二人に地球儀をみせる。
青くて丸い地球
そんな地球は7割が海。
では国から国へものを売り買いした時、船と飛行機
どちらが多く使われていると思う?

2日目 日本のそばにひそむ海底核ミサイル

核兵器はこれまでに人間が生み出した
最も強い恐ろしい兵器だ。
じゃあ核を持ってる国は
普段その核はどこにしまっているの?


3日目 大きな国の苦しい事情

陸続きの国同士の国境ってどうなってるの?
実はほとんどの区間にはなにもない
ぽつぽつと出入りできるポイントがあって
旅行者はそこを通っていく。
じゃあくっついてる国同士はなかよしなのかな?

4日目 国はどう生き延び、消えていくのか

ユーゴスラビアに生まれた友人は
父はセルビア人、母はボスニア出身のクロアチア人だった。
後にユーゴスラビアで内戦が起き、いくつもの国に分裂した。
その時彼はクロアチアに住んでいたので、クロアチア人になった。
戦争で負けるということは往々にして国がなくなること。
お金が使えなくなったり、もともとの言葉がしゃべれなくなる。

5日目 絶対に豊かにならない国

アフリカは広い。
日本のおよそ80倍の広さで、人口も日本の10倍以上。
なのに一人あたりGDPは日本の20分の1。
いつも貧しいイメージのアフリカだがなぜ貧しいの?

6日目 地形で決まる運不運

なぜアメリカが強い国になったの?
東に都市が集まってるのはヨーロッパの人たちが
大西洋を渡って移民したから。
東は太平洋、西は大西洋に守られている。
こんないい条件の国はそうそうないよ。

7日目 宇宙からみた地球儀

南極は誰のものでもない。
日本だけでなく、大きな国は研究を行うために基地を持っている。
それだけでなく、この南極を自分のものにする足がかりを持とうとしてる。
どうしてだと思う?

読んでみて

地政学とタイトルにはありましたが、
それは読んでいればそのうち説明あるでしょ、
そんな気持ちで読んでいました。
説明は出てきませんでしたが、カイゾクと兄妹の講義は
毎回地球儀を片手に行われていて
こんな使い方があるのか!と
はじめて知りました。
各章のさいごにまとめがあるので
要点もしっかりおさえることが出来ます。

考えてみたらこのような国際問題について
読みやすくかつ身近な感じに書かれたものは
今までなかったのではないでしょうか。
地政学がわかれば、
なんとなく難しいと敬遠していた国際問題や歴史問題も
わかるようになりますよ


13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海

著者:田中孝幸
出版社:東洋経済新聞社
発売日:2022/2/25


【本日のサムネイル】
地球儀のイラスト
丸い地球儀のイラストです。

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