【つきまとう不安感】ここにひとつの□がある

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文芸

今回紹介する本は
梨さんの
「ここにひとつの□がある」
です。
※□は「はこ」と読みます

どんな内容の本なの?

【あらすじ】
フリマアプリで、「カシルさま専用」として箱を出品すると、必ず落札される。
しかし、カシル様への箱には、何も入れてはならないという決まりがあった。
中にメッセージカードを入れた生徒の運命とは(「カシル様専用」)。

このクロスワードは普通のものとは違う…。
それに気づいた時には、もう戻れない(「穴埋め作業」)。

あなたの恐怖の概念が塗り替わる8編が詰まった、連作短編集。
読んでいると浮かび上がってくる、□とはいったい―。

HonyaClub より

第一章 邪魔

久しぶりに帰郷し、夕方の散歩に出かけた。
そこで僕は思いもよらぬ声に振り向いた。

第二章 放課

子供の頃の記憶が抜け落ちてる。
職場での仲間との雑談で学生時代の思い出になり、とある単語が引っ掛かった。

第三章 カシル様専用

フリマアプリで、「カシルさま専用」として箱を出品すると、必ず落札される。
しかし、カシル様への箱には、何も入れてはならないという決まりがあった。
中にメッセージカードを入れた生徒の運命とは

第四章 練習問題

筆記試験
問題用紙
(60分)
※合図があるまで開いてはいけません

第五章 京都府北部で発見されたタイムカプセル

わかりますか?
私にとってあなたは、想像上の人物だったのです。

第六章 穴埋め作業

すべての言葉を見つけてつなげよう!
〈タテ〉
〈ヨコ〉

第七章 虹色の水疱瘡、或いは廃墟で痙攣するケロイドが見た夢の中の風景

幼少期に体験した、なんとなく恐ろしい出来事。
それは叔父にあたるひとの葬儀での出来事だったのです。

第八章 箱庭

□□□□□□
□□□□□□
□□□□□□

読んでみて

近年流行りのモキュメンタリーやホラーブームの仕掛け人でもある
梨さんの短編集です。
本自体も角川ホラー文庫なので小さくて薄いのでさくっと読める、
と最初は思っていたんです。

全部で八作品があり、最初から順々に読んでいったのですが
「自分の解釈、理解はあってるのか、これでいいのか?」
そう思ってしまいなんだかソワソワした気持ちで読んでいました。

正直全く意味がわからない、どういうことなの?
と思った作品もあります。
黄昏からはじまったことが、どんどんと濃い闇になり
最後は宇宙にたどり着いてしまった。
そういう気持ちです。
ひとつひとつに意味なんか実はなくって
この不安感、なんなんだ感、よくわからない感を楽しむ
そんな本なのかもしれません。
今年の夏の思い出に、どうでしょうか。


ここにひとつの□がある (角川ホラー文庫)

著者:梨
出版社:KADOKAWA
発売日:2024/11/25


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