どんなコトもルーチンワークということに気づいたらできること
インテリアデザイン、インテリアコンサルティングを行う著者が書いた
「段取り」について書かれた本です。
ビジネス書、仕事本にカテゴライズされてることが多いようですが、実はこの考え方は一般家事にも通じることです。
なぜならばすべての物事はルーチンワークだからです。
・イメージする。
・締め切りを知る。
・作業の流れを知る。
この三つさえわかれば、物事を進めることができます。
それが複数となった場合「優先度」「重要度」などが加わります。
例がデザインコンサルティングを多用してるので、イメージがわきにくいこともありますが
洗濯を例にとるとわかりやすいかもしれません。
洗濯かごに洗濯ものがあります。
・なぜ洗うのか→あふれてるから、着る服がないから、衛生的によくないから
・いつ洗えば着れるのか、いつ洗えるのか→帰宅してすぐ洗濯して干せば朝には間に合う
・道具はなにが必要か→洗濯機、各種洗剤、洗濯ネット、衣類乾燥機、、ハンガー、ピンチ
・洗う、干す手順は→洗濯ネットにいれるのをわけていれる、小物は先に入れる、干すのはネットにいれたものから…
普通は逐一紙に書くことはありません。
ですが仕事の場合、この紙に書くことで可視化されることになりミスが減りやすくなります。
毎日なんとなくで行ってることも作業手順を紙に書き出してみることで
無駄な工程があることに気づけるかもしれません。
「やけに時間がかかるな」と思う作業があるならばお薦めします!
また段取りだけではなく、著者が今まで携わってきた仕事のエピソードも満載です。
普段私たちが何気なくみている広告やデザインがどのような工程で作られるのか、一部ではありますがそれらを体験することも魅力的な内容です。
ひとつだけ不満なのは奥様についてです。
同業者の奥様が著者よりも段取り上級者なのは複数のエピソードで分かりますが
「自分よりも彼女が書いたらいいのに」は正直不要ではないでしょうか?
読者は著者を信用信頼して読んでいるところへ
「もっと上級者がいるんだけどね。でも内容は教えない」ではあまりにも残念な気持ちです。
もっと書き方を変えるか、それでも自分の方がすごい!のを出してもよかったのでは?と思ってしまいました。
タイトル:いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書
著者:水野学
出版社:ダイヤモンド社
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