「10年後、消える仕事、残る仕事を考えなさい」
という課題を出された中学生のミーンさんと4人の仲間たち。「ちょうどわたしたちが社会に出るころ、AIのせいで仕事がなくなるってホント!?」
そこで5人は、とある研究所での「未来のハローワークVR体験ツアー」を通じて、
将来の仕事や働き方を体験することに…。未来のハローワーク体験によって自分がどんな仕事につけるのか、
そのためにはどんな勉強をしていけばいいのかがわかる、
まったく新しい未来体験にでかけよう!
子ども向けのこれからの仕事選びについての本です。
5人の中学生を中心に、とあるAIラボ内で
「将来この仕事に就きたい」
「でも子の仕事ってAIが代わりに行うんじゃないの?」
「じゃあどんな仕事ならいいんだろう?」と
考えるという内容です。
その合間あいまにAIについてのコラムが三つ差し込んであります。
この本のおもしろいところは、子どもたちのことだけではないということです。
主人公であるミーンの父と母も一緒にキャリアプランを考えているということです。
ミーンたち子どもとその両親は最初に
AIラボからのアンケートやテストを受けますが
子どもたちは悪戦苦闘しながら答えても
ミーンの両親以外はアンケートやテストに答えません。
「忙しい」「わけわかんない」「個人情報の記載が多すぎる」
子どもには「いい機会だから」と受けさせようとする親は多いですが
親自身はいろいろ理由をつけてうけないのは現実と同じです。
最期まで答えたミーンの両親は、答えたアンケートやテストなどからAIが導いた答えから
個々に悩んでいたキャリアについて解決の方法を見出すのです。
現実ではまだそういうサービスを受けることは一部のみかと思いますが
早くそのようなサービスが普及してほしいですね。
子どもむけですが、主人公が中学生ということもあって
少しむずかしめなので、親御さんと一緒に
または個々で読んで、家族と話し合うというのもいいと思います。
「公務員になりなさい」「看護婦は食いっぱぐれがないよ」と
大人からみた案定職を子どもに押し付けるのは簡単です。
ですが子どもはどう思っているのか。
その仕事に興味があるのか。
他にやってみたいこと、興味のある仕事はあるのか、
そのような話をして「だったらどうすればいい?」と
さらに話し合うのがいいのではないでしょうか
まだAIで仕事がお薦めされない現実。
子どもの幸せは一緒にかんがえてみませんか。
タイトル:5分でわかる10年後の自分 2030年のハローワーク
著者:図子 慧
出版社: KADOKAWA
発売日:2019/4/25
【本日のサムネイル】
ハローワークのイラスト(建物)
「ハローワーク」という看板のついた、職業安定所の建物のイラストです。
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