ゲーム理論を読みとくー戦略的理性の批判

ノンフィクション

【初回公開:2010/06/29 (Tue) 13:06】

・目次
 第1章 囚人の罠、ゲーム理論の罠
 第2章 計算する独房の理性
 第3章 冷戦とゲーム理論
 第4章 心の均衝
 第5章 交渉と対話
 第6章 進化ゲームと制度
 第7章 遊びの破壊力
 第8章 暴力の連続体

数学と物理学の天才フォン・ノイマンや
映画「ビューティフル・マインド」で話題を呼んだジョン・ナッシュが創始したゲーム理論は、
社会のどの分野でも見られる協調と
対立の現象を数学的モデルで厳密に分析することを目指し、
ビジネスの現場から国家戦略まで多くの分野で影響力を発揮してきた。

しかしそうした考え方は大きな壁にぶつかっている。
いまや現代社会科学の支配的パラダイムにまでなりつつある「戦略的思考」のエッセンスと広がりを描くと同時に、
そこから脱出する道をさぐる。

(Amazonより)

ゲーム理論(ゲームりろん theory of games)とは
ある特定の条件下において利害が異なる複数の主体の間で生じる戦略的な相互関係を研究する
20世紀半ばに確立された数学の一分野である。
(ウィキペディアより)

(余談ですが、映画「ビューティフルマインド」の内容。)
実在した天才数学者ジョン・ナッシュの絶望と奇跡の半生を描いた感動のヒューマンドラマ。
1947年秋、ジョン・フォーブス・ナッシュ・ジュニアはプリンストン大学の大学院にいた。
全てを支配する真理、真に独創的な着想を見つけたいと数学の研究に没頭する。
数年後、あるひらめきから彼は古典経済学の創始者アダム・スミスが打ち立てた経済理論を覆す新理論にまで到達するが…。
(Amazonより)

一般的に「ゲーム脳」と混合されやすい「ゲーム理論」ではありますが
ではこれを説明することが出来ますか?
これは「ゲーム理論」を知らない人に向けて書かれた初歩的な本です。
しかし読むうえで、批判本であることを忘れてはいけません。
知らないで読みすすめていくうちに、
「聞いたことはある。でも知らなかった!」という気持ちで
批判部分が霞んでしまいます。(私がそうでした。
あくまで初心者向け、と思います。
これは読後ちょっとした後遺症が残る本で
これを理解した後で
鋼の錬金術師やD・Gray-manを読むと
ちょっと違った見方が出来ます。
(この2作品の共通もポイント)
物語はその表面以外にも読む場所があるということ。
それを気付くのにもよい本です。

タイトル:ゲーム理論を読みとくー戦略的理性の批判
著者:竹田茂夫(著)
出版社:筑摩書房

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