Webメディアで書かれていた怖いお話に加筆され、まとめられた本です。
どんな内容なの?
【あらすじ】
HonyaClub より
謎の空間、二重扉、窓のない子供部屋--
間取りの謎をたどった先に見た、
「事実」とは!?
知人が購入を検討している都内の中古一軒家。
開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、
間取り図に「謎の空間」が存在していた。
知り合いの設計士にその間取り図を見せると、
この家は、そこかしこに「奇妙な違和感」が
存在すると言う。
間取りの謎をたどった先に見たものとは……。
不可解な間取りの真相は!?
突如消えた「元住人」は一体何者!?
本書で全ての謎が解き明かされる!
第一章 変な家
私は知人からとある不動産について相談を受ける。
静かな住宅街に建つ二階建ての住宅。
だが間取りに違和感があるらしい…
私は友人の栗原に相談をもちかけた。
第二章 いびつな間取り図
件の違和感がある家について記事にし公開した後で
いくつかメールが届いた。
その一つに
「その家について心当たりがある」
と書かれている。
私はその差出人と会うことになった…
そして二件目の「変な家」が…
第三章 記憶の中の間取り
差出人の彼女がかつて訪問した
第三の「変な家」についてを聞く私と栗原。
そこで事件が起きていたのだが…
第四章 縛られた家
長いこと彼女と不仲であった母親。
その母親に私と彼女は会いに行く。
そこで事件の真相を聞かされるのだが、
後日その話を聞いた栗原があることを話し出す…
よんでみて
第一章の途中まではWebメディアのオモコロさんにて公開されています。
公開されている内容から、この展開は全く想像できませんでした。
ひとつめの家とふたつめの家は
なんとなく納得はできたものの、
みっつめの家での事件は
「それはないやろ!」と思いました。
ですが全体的に勢いと間取り図を出すことによって
読み手が考えてしまう=世界に没入させてしまうという手法で
ぐいぐい読ませるものでした。
最初はホラー?かなと思わせるものでしたが
最期までよむと民俗ミステリーでした。
軽いと思わせて、実は重ための不動産ミステリーです。
著者:雨穴
出版社:飛鳥新社
発売日:2021/7/22
【本日のサムネイル】
建築家のイラスト
部屋の設計図を描いている、建築士(設計士)のイラストです。
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