【いわた書店】一万円選書: 北国の小さな本屋が起こした奇跡の物語

ノンフィクション

一万円分の本を選んでくれる、そんなサービスをしてる本屋さんの本です。

一万円選書って?

いわた書店HP より

北海道砂川市の本屋さん「いわた書店」さんがはじめたサービスです。
年一回申し込み、毎月抽選をし、当選された方にはメールが届きます。
「カルテ」を記載し、それを読んだ店主の岩田さんが本を選んでくれます。

どんなお話なの?

店主である岩田さんが生まれてから今までの半自伝となります。

第一章 いわた書店の店主になるまで

生まれてから、学生時代、地元に戻ってきたこと、
38で家業を継いで店舗を改装して、
そしてバブルが終わったところまでが書かれています。
函館ラサール高校に「親の口車にのせられて」言ったとありますが
これがなかなか楽しそうな学校の思い出です。

第二章 「一万円選書」の極意

いろいろやってみたけれど、全く結果が出なく
このままだったら店をたたむしかない…
そう思い詰めていた2014年、
「一万円選書」が深夜番組に取り上げられてブレイクしました。

2006年ラサール高校の先輩たちと飲んでいた時
「本が売れない」
そうぼやいたら
先輩が一万円を渡してきました。
「これで俺に合うおもしろそうな本を見繕って送ってほしい」
これが翌年2007年「一万円選書」としてスタートしました。

第三章 僕はこうやって本を選ぶ ーいわた書店の珠玉のブックリスト

実際「一万円選書」の抽選に当選した架空の人を例に
こんなふうに選書しています、ということ
今までこんな本を薦めてきました、
この本が実はいままで一番薦めた本、など
一番ページをさいて書かれています。
「そうそうこれが欲しかったんだ!」という
潜在的欲求をすくいあげるように本を選んでいらっしゃいます。

第四章 北海道砂川だからできる「やりたかった本屋」

一万円選書が軌道に乗って、
「ほんとうに売りたい本」だけを書店におけるようになった。
じっくり本を選ぶ時間がつくれるようになった。
娘さんが自分とは違う形でお客様へ本を届けるようになった。
SNSを通して出版社とお客様をつなげることができた。
理想の本屋さんをやれる喜び…

読んでみて

書店を継いでから一気に不景気の波にもまれ
もまれ続けた時、
まいた種が一気に開花した…
それが一万円選書でした。
テレビで取り上げられた翌朝、問い合わせが殺到した時
困惑されつつも、きっと
こんなにも本が読みたい人がいることに喜びを感じたろうな
そう思いました。
本当に好きな本しか紹介していない、
実際二回この一万円選書に当選しえらんでいただき
届いた本を読みながら感じました。

カルテを読んで、個々の問題を直接解決できない、
なにかしてあげることはできないけれど、と
寄り添うように、自分が読んで感じたことを信じて選んできた
そんな気持ちまで書かれた本でした。
一万円選書に当選されたことがある方はもちろん
まだの方も是非とも読んでいただきたいです。

また同様のサービスは各地の書店でされているそうなので
最寄りの書店でもやっているかもしれません。
ぜひとも探してみてくださいね。


【あらすじ】
経営難にあった北海道砂川市の「いわた書店」が、
2007年から始めた「一万円選書」。
読者の心の琴線に触れる選書術で、
生きづらさをも包み込んでくれるなど、
多くの感動を生んでいる。
いわた書店の哲学を伝えるとともに、
話題の選書サービスを疑似体験できる1冊。

第1章 いわた書店の店主になるまで
 (炭鉱の町に生まれて;いわた書店のはじまり ほか)
第2章 「一万円選書」の極意
 (「一万円選書」はこうして始まった;「選書カルテ」が果たす役割)
第3章 僕はこうやって本を選ぶ―いわた書店の珠玉のブックリスト
 (あなたの運命の1冊の見つけ方;あなたに読んでもらいたい本 ほか)
第4章 北海道砂川だからできる「やりたかった本屋」
 (北国の小さな本屋の仕事術;目の前にいる相手に集中する ほか)

HonyaClub より



【本日のサムネイル】
本屋のイラスト
「Books」と描かれた大きな看板の、本屋さんのイラストです。

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