メスを超える: 異端外科医のイノベーション

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ノンフィクション

著者は医師でありながら起業もし、VRやMR機器を用いての治療を行っています。

「医師なのになぜVRを使って治療しているのだろう?」
という疑問質問を著者に投げかける人は多いそうです。
なのでこの本を書こうと思ったそうです。

第一章では、ざっくりXRの説明からはじまり、
著者の会社で開発された医療用機器として用いられているXR機器の話がかかれています。

第二章以降は著者の半生を振り返りながら、どのようにXRに興味をもっていったか
どのようなきっかけで医療に用いはじめたのか、
いままで質問されたであろうことが書かれています。

各イベントやミートアップなどにも積極的に参加されてる著者は
いつも堂々とされているので、順風満帆なんだろうなと思っていましたが
努力とアイデアで様々なピンチを乗り切ってきたのだとわかります。

特に第四章の地域医療での奮闘は読んでいて
どのように乗り越えるのかかなり興奮したところでもあります。
ここが著者のターニングポイントになった場所ともいえるでしょう。

その後起業し、事故や病魔に侵されたりと
かなりやばいのでは…ということもありますが
それでも落ち込むことなくすぐに復活されるのが素晴らしいです。

個人的にVRやMRに興味があり何度か
ミートアップやオンラインセミナーで著者のお話をお伺いしています。
お話を終えた後で参加者と歓談していた姿は楽しそうで
こういうものがほんとうにお好きなんだなあと感じました。

「誰もがXR技術を使って、場所を問わず最新の医療を受けれる時代にしたい」
医療崩壊が起きてる地方でこそ、その技術が求められていると感じます。
そのひとつの方法として、著者が提言するVR医療が早く広まってほしいと思います。

医療系XRの事例やその最先端技術について知りたい方にお薦めです。

メスを超える: 異端外科医のイノベーション

著者:杉本真樹
出版社:東洋経済新報社
発売日:2021/3/12

【本日のサムネイル】
複合現実を使って医療を行う医師のイラスト
HoloLensのようなMRゴーグル(ARゴーグル)を使って
3Dホログラムで作成された患者の臓器を診察しているお医者さんのイラストです。

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