「もしいま災害が起きてしまったらどうするか」を自分事で考えてみる材料に
世界最初の新型コロナの症例は2019年12月8日に発症したとされています。(WHOより)
それから現在で2年と5カ月。
ワクチンが作られて接種を行い鎮圧されゆく国と、そのワクチン接種が遅れてる国と
そのワクチンの購入ができない国と別れている現状です。
結果的に2021年5月現在、いまだ猛威はそのまま続いているといえます。
自然災害が多い日本ですが、この状況下で災害が起きてしまったら
かなり深刻な問題が発生します。
いつもとは違った「もしも」の知識をこれで身につけませんか?
というのがこの本です。
災害レスキューナース、国際緊急援助隊医療チームに所属する筆者なので
その感染対策はばっちりです。
内容はざっくり2つにわけられます。
・「新型コロナ」徹底対策マニュアル
・「備えと行動」マニュアル
「新型コロナ」徹底対策マニュアル
日常生活から外出時、その外出から帰宅した際
どのように清掃をおこなえばいいか
感染症対策の視点から対処法が書かれています。
1 手洗い
新型コロナ対策・5つのポイント
2 うがい
3 マスク
4 三密を避ける
5 家をグリーンゾーンに保つ
6 おもろく生きる
手洗い方法、マスクを捨てる方法
ハンドソープが品薄で入手できない時どうしたらいいか
コロナ対策ポーチのすすめなど
医療のプロだからこその目線で書かれているので
いまいちど自分の対策が正しいのか確認するのにもよいでしょう。
「備えと行動」マニュアル
あらためて、災害時どのようなことが起こるのか、
被害を受けた場合どのような生活になってしまうのか(避難所環境など)
どのようなアイテムを用意しておけばいいのか、
一般的な防災ブックのおさらいになります。
ただ違うのは
「新型コロナが蔓延している状況下の場合こうなります」
というシュミレーションがかかれています。
(避難所に入れない、免疫低下がいつもより早い、医療支援がとどかない等)
それらをふまえて、
「もしいま災害が起きてしまったらどうするか」自分事で考えてみる材料にしましょう。
従来の自然災害でしたら
避難所にいけばいい
自衛隊が何とかしてくれる
と
「案外なんとかなる」とお気楽ですが
この状況下でしたら「今までの自然災害時の救助の倍時間がかかる」ことを
想定しておいたほうがよいでしょう。
大袈裟かもしれませんが、新型コロナの終息時に
「考えすぎだったかもしれないよね」と笑えればいいのです。
備えあって憂いなし、ですよ。
レスキューナースが教える 新型コロナ× 防災マニュアル (扶桑社BOOKS)
著者:辻 直美
出版社: 扶桑社
発売日:2020/10/30
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ウサギの看護婦のイラスト
かわいいウサギの看護婦のイラストです。
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