【なんという幸せなはなしでしょう!】トムは真夜中の庭で

文芸

【初回公開:2013/04/24 (Wed) 15:41】


トムは真夜中の庭で
フィリパ・ピアス (著), スーザン・アインツィヒ (イラスト), 高杉 一郎 (翻訳)

単行本: 304ページ
出版社: 岩波書店; 改版 (1967/12/5)
ISBN-10: 4001108240
ISBN-13: 978-4001108248
発売日: 1967/12/5
商品の寸法: 23 x 16.6 x 2.6 cm

内容紹介
知り合いの家にあずけられて,友だちもなく退屈しきっていたトムは,
真夜中に古時計が13も時を打つのをきき,昼間はなかったはずの庭園に誘い出されて,
ヴィクトリア時代のふしぎな少女ハティと友だちになります.
「時間」という抽象的な問題と取り組みながら,
理屈っぽさを全く感じさせない,カーネギー賞受賞の傑作です.
(Amazonより

ふぉろあさんからお薦めされた児童書。
結構古い本です。
最初は海外が舞台というのもあって
かつ、イギリスの歴史的背景も書かれてて
「あー無理っぽい」と思ってましたが。
(海外が舞台なのはちょっと苦手なのです)
それは最初だけ、あとは一気に読みました。
なんといっても構成がうまい!
時間軸の関係性とか、SFですし。
(SFじゃなくファンタジーとかいてる人が多いようですが)
あの「●●を●●したら」な世界は
たぶんこどもならわっくわく!です。
ただおこさんが真似して真夜中庭に出ないように
親御さんは要注意です。
後半にトムだけでなく、ピーターまでもやってきたり。
トムはずっと最悪なことを推理してましたが
最後は 
「なんという幸せなはなしでしょう!」というまとめかた。
いい話のお手本のような、
でも見事に楽しい本でした。
児童書は自分からはなかなか読まないのでお薦めに感謝!です。

トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))


著者:フィリパ・ピアス  翻訳:高杉 一郎
出版社:岩波書店

【2021/02/12 追記】
今は文庫版が出てるんだなあ!とびっくり
学校の教材で有名な話らしいのですが、初見で読みました。
子供からしてみたら真夜中の庭というのは
それだけでファンタジーの舞台になってしまうものなのだなと
子供心に寄り添える一冊です。

【本日のサムネイル】
ガーデニングのイラスト「花の庭」
ガーデニングで花で飾られた、お庭のイラストです。




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