コロナ禍のいま、テレワークやWeb会議が当たり前になりつつあります。
いまよりほんのちょっとだけ、コロナ禍前の話
VRが生活にこんな風に使われるよ、といった本です。
VRといえばGOROmanさんですが
GOROmanさんの本「ミライをつくろう」の具体的事例の本、
といえるかもしれません。
第一章 VRの最前線で一体何が起きているのか
バーチャルアイドル、米軍でもVR導入、など
現在使われている複数例を紹介されています。
この章で大事なのが
「古い情報」「安価な製品」でVRを語ってはいけない
現在のHMD（ヘッドマウントディスプレイ）は古いものと違ってリアル感が増しています。
またゲーム自体も「VR酔い」しにくいものが多くなってます。
１００均の段ボールタイプゴーグル（スマートフォンをセットするタイプ）と
ハイエンドタイプで価格が10万円のゴーグルでは体験できることが全く異なります。
いろいろ価格帯やタイプのゴーグルがありますので、それを同じように語ることはできません。
第二章 ５Gで加速するVR社会
５Gによって通信速度が速くなることで、どこでも通信機器が使いやすくなります。
これはVR機器もおなじです。
VRは使うことで視覚と聴覚でバーチャルリアリティーを体験できますが
五感の残りである嗅覚、触覚、味覚も疑似体験できる機器の開発が進められています。
現実とバーチャルの境目は加速して狭まっているのです。
第三章 VRで変わる業界図鑑
・自動車 ・建築、不動産 ・銀行、保険 ・旅行、観光
・教育 ・アパレル ・Eコマース ・ブライダル
・公務員 ・医療、健康 ・スポーツ ・通信
・音楽、エンタメ ・出版、印刷 ・映像 ・アート
17の職業のVR活用法が紹介されています。
アパレルやEコマースはもはや実用化されており
ＶＲ空間内のイベントで展示されていた商品が実際購入できたり
ヴァーチャル店員さんとお話をし、試着したうえで購入と
いつもの買い物と同じことが出来ます。
（勿論、ちゃんと商品は自宅に届きます）
スポーツもＶＲ空間でボクシングやダンスなどのエクササイズのできるFitXRや
リズムにあわせて身体を動かすＶＲリズムゲーム「Beat Saber」など
エクササイズゲームが多数リリースされています。
第四章 VRで新しくうまれる仕事
VRディレクター、VRエンジニア、３Dモデラー、
VR空間デザイナー、VRアニメーターなど６種の職業が記載されています。
またVRコンテンツのつくり方の基本的な考え方も記載されています。
第五章 VRで変わる働き方
こちらで記載されているバーチャル会議は、コロナ禍以前から採用されている会社もあります。
まだ未完成の商品のビジュアルをVR空間で紹介する営業方法ももう未来の話ではありません。
第六章 こんなことまでVRが変える
亡くなった人とVR空間で会うことが出来る、
VR空間で出会ったひとと結婚、
バーチャル空間で性的サービスをうける。
ＶＲでいろいろな体験が可能になったら、現実での体験は今以上に付加価値のあるものになると思います。
第七章 ＶＲをはじめよう
「じゃあ、どうやってＶＲってはじめればいいの？」な方に向けた章です。
ＶＲ施設や、家電量販店で体験してみたり、
イベント会場やYouTubeで体験する方法からはじめてみてはいかがでしょうか？
（記載されているＶＲ体験施設などは、ネットなどで最新情報を得てからお出かけくださいね。）
またVRをテーマにした本や漫画、映画も記載されています。
各種HMDの説明もありますので、購入の参考になると思います。
よんでみて
実は販売と同時に購入して読んでいたのですが、久しぶりに読み返しました。
VRについて書かれている本は定期的に読むようにしているのですが
どの本についてもいえることは
「情報は生もの」ということです。
特にXRについては開発が早く、書かれた情報がすぐに古くなってしまっている現状です。
ですがこの本は今後VRがどのように世の中で使われるかが具体的に書かれているので
とてもイメージしやすいので長く読まれるものだと感じました。
VRなんか興味がない、と思っていても
ARを当たり前にみていたりと、気づかないうちに生活に使われていたりします。
昨年はオキュラス社の「オキュラス クエスト２」が今までになく購入されたそうです。
是非VRの世界を体験してみてください。
タイトル：VRが変える これからの仕事図鑑
著者：赤津 慧
出版社： 光文社
「で、どうやってはじめたらいいの？」という方向けに
こちらのサイトがかなりわかりやすかったので貼っておきますね
【2020年版】はじめてのVR入門大全集 -必要なもの/機材の選び方/注意点- 【最新版】
【本日のサムネイル】
VR会議のイラスト
VRゴーグル（MRゴーグル）を付けて遠くにいる人達と
まるで隣りにいるように話し合いをしている人たちのイラストです。
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